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話題のミリタリーダイエットとは?その効果と栄養士の見解は..

ミリタリーダイエットあなたは体重をちょっと落とそうと思って簡単に行えるダイエット方法を探していませんか?

ダイエット方法をインターネットで検索すると、最近だとミリタリーダイエットなるものが目につくことも多いでしょう。このミリタリーダイエットは、ネイビーダイエット・アーミーダイエット、時にはアイスクリームダイエットなどと呼ばれることもあります。

3日間のダイエット中、ホットドッグやツナ缶いった食事に加えてアイスクリームも食べることができるために、アイスクリームダイエットと呼ばれることもあるんです。

そもそもミリタリーダイエットとは?

ミリタリーダイエットとは3日間集中的に行うダイエットで、'空腹を埋める食品'によって体重を素早く落とす方法です。このミリタリーダイエットは、指示通りに行うことで1週間という短い期間で約4.5キロほど体重を落とすことができるのが最大の魅力です。

ミリタリーダイエットの食事プランはきわめて基本的なもので'カロリー制限'に徹するというものです。この基本的かつ単純なことが体重を素早く落とすコツであるとされているのです。

 -このミリタリーダイエットは健康面で問題はないのでしょうか?

'糖尿病のときに摂るべき食事とは(Tell Me What to Eat If I Have Diabetes)'の著者であるエリーヌ・マギー栄養士 (Elaine Magee)は次のように話しています。

「このタイプの低カロリー・低炭水化物ダイエットだと、身体の水分と筋肉が失われてしまいます。炭水化物やカロリーの摂取を極端に制限してしまうと、体内に貯蔵されているグリコーゲン量が減ってしまいます。それによって、身体の水分も減って体重が急激に落ちることは確かです。食事習慣を正常に戻すことで体重は再び増え始めていきます。」

Supertracker(英語サイトです)というアメリカ農務省が作成したカロリー計算ツールを用いて、ミリタリーダイエットで定められている食事のカロリー量を実際に見てみましょう。

ミリタリーダイエット1日目

~朝食~

・グレープフルーツ半個
・トースト1枚(小さじ2杯分のピーナッツバター付き)
・コーヒーもしくは紅茶1杯

計308カロリー 補足:トーストはできれば全粒粉のものが好ましいです。

~昼食~

・ツナ缶半分
・トースト一枚
・コーヒーもしくは紅茶1杯

計139カロリー

~夜食~

・お肉(牛・鶏・豚なんでも良い)80グラムほど
・アオメマ ボウル1杯分
・バナナ半個
・小さめのリンゴ1個
・アイスクリーム半分

(鶏のむね肉の代わりに牛肉のステーキを食べたとしても) 計619カロリー

1日目の合計摂取カロリー量=1,066カロリー(308+139+619)

上記のように1日の中でステーキやアイスクリームを食べたとしても、1日の合計摂取カロリーはたったの1066カロリーです。

 -CNNの栄養記事を担当しているリサ・ドレイヤー(Lisa Drayer)栄養士は

「普段から1日に2,000~2,500カロリー摂取している人にとって、1,066カロリーといった急激なカロリー摂取量の低下は中々つらいものだと思います。疲れがたまりやすくなって、集中力も落ちることでしょう。さらに運動することも大変で、当然空腹である時間も増えるでしょう。」
と指摘しています。

では2日目の食事にいきましょう。高脂肪の食事をとったとしても、1日のカロリー摂取量はわずか1,193カロリーに抑えられています。

ミリタリーダイエット2日目

~朝食~

・卵焼き(たまご1個分)
・トースト1枚
・バナナ半分

計223カロリー

~昼食~

・カッテージチーズ(脱脂乳を原料とするチーズ)をボウル1杯
・ゆで卵1個
・塩味のクラッカー5枚

計340カロリー

~夕食~

・ホットドッグ2つ(ただしパンを除いて中身だけ)
・ブロッコリー ボウル1杯
・にんじん ボウル半分
・バナナ半個
・アイスクリーム半分

計630グラム

2日目の合計摂取カロリー量=1,193カロリー(223+340+630)

 -ドレイヤー栄養士は

「ホットドッグなどに用いられる加工肉は癌リスクを高める可能性があるのでお勧めできません。アイスクリームに関しても、アイスクリームの代わりに100カロリー分のサラダを摂るか、空腹を忘れさせてくれる栄養価の高い食品を摂った方がいいように思います。」
と指摘しています。

3日目は最もカロリーの摂取量が低い日となります。

ミリタリーダイエット3日目

~朝食~

・塩味のクラッカー5枚
・チェーダチーズ1枚
・小さめのりんご1個

計232カロリー

~昼食~

・ゆで卵1個(たまご焼きでも可)
・トースト1枚

計170カロリー

~夜食~

・ツナ缶半分
・バナナ半個
・アイスクリーム半分

計460カロリー

3日目の合計摂取カロリー量=862カロリー(232+170+460)

ミリタリーダイエットを推奨しているサイトなどでは、上記のような食品を同時に食べることで身体の代謝を高めることができるなどと説明されています。

 -しかしマギー栄養士はこれに対し

「ミリタリーダイエットの食事内容によって代謝を高めて脂肪を燃焼させやすくすることができるといった主張に関してですが、その根拠は全く無いように思われます。」

 -ドレイヤー栄養士もマギー栄養士に同意して

「この主張を支持する研究を私は知りません。」

ミリタリーダイエットを3日間行った後はどうすればいいのでしょうか?週の残りの4日間は、1日に1,500カロリー以下であれば好きなものを食べて良いとされています。そして1週間が終われば、再度3日間のミリタリーダイエットを始めます。

ミリタリーダイエットは、特に運動メニューなどは課さずにカロリー制限のみに徹しているというのが特徴です。

 -しかしながらマギー栄養士は

「運動というのは健康的に、かつ持続的に体重を落とすことができる鍵となるものです。」

 -さらにマギー栄養士は続けてミリタリーダイエットが健康に与える問題点も指摘しています。

「一連のミリタリーダイエットを行えば確かにすばやく体重を落とすことできるかもしれません。しかし、リバウンドが速い・免疫システムを弱める・代謝率を下げる・胆石や心臓病といった様々な健康問題のリスクを高める といったことにつながってしまう可能性があります。」

そもそもなぜミリタリーダイエットと呼ばれているのか?

このような食事方法は何故ミリタリーダイエットと呼ばれているのでしょうか?様々な記事、ブログ、Youtube、掲示板の投稿などの情報によると、'ミリタリーダイエットは米軍に所属する栄養士が新兵の体重をすばやく落とすために作ったダイエット方法'と噂されていました。

しかしこの噂に反論するのは、'米軍海軍の栄養ガイドブック'(the first US Navy SEAL Nutrition guide)'の著者である軍人保健科学大学(USU)のパトリシア・ドイター教授(Patricia Deuster)です。

 -ドイター教授は次のように話しています。

「私は30年間、栄養士として米軍に属してしましたがこのような噂を一度も耳にしたことはありません。」

 -さらに続けて

「ミリタリーダイエットで推奨されている食事内容は、実際の軍の食事内容とは全く異なっています。むしろ軍での食事のほうがはるかに栄養的で健康なものです。おそらく誰かが、あるダイエット方法を誇張するために都合よく軍(ミリタリー)の文字をとったんでしょう。」

このミリタリーダイエットはどこから広まったのか?

ミリタリーダイエットをインターネットで検索すれば、'themilitarydiet.com'なるものサイトにたどり着きます。このサイトでは画像や写真などを使ってミリタリーダイエットの方法やコツなどが詳しく説明されています。
しかしながら、このサイトにはどこにも専門家や栄養士による記述がありません。

 -ドレイヤー栄養士

「このサイトは非常に怪しいです。そもそも'有益なダイエット方法'とは信用できる専門家、栄養士、組織によって作られてサポートされる必要があります。」

どのようにしてミリタリーダイエットのような誤った情報が広まってしまったのか

「私たちが暮らしている社会というのは民主的なもので、その信憑性はともかくとしてあまりに多くの情報が日々飛び交っています。そして間違った情報を検問するような組織などは存在しません。」

こう話すのは、'誤報と大衆(Misinformation and Mass Audiences)'という雑誌の編集者であるブライアン・サウスウェルさん(Brian Southwell)です。

 -サウスウェル氏

「様々なダイエットサイトというのは、ミリタリーダイエットのようなキャッチーな名前が付けられていて、その効果の有無問わずインターネットで広まってしまう傾向があります。」
と話しています。

 -ドレイヤー栄養士も同調して

「多くの人々は体重をすばやく落としたいという願望から、少しいかがわしいような'魔法のダイエット'といった方法にたどり着いてしまうのです。」
と。

そもそもなぜ私たちはこう簡単にも騙されてしまうのでしょうか?
サクスウェルさんによると、これは間違った情報を目にしたときに脳の検出機能が正常に働いていないことで起こるものだと述べています。
情報を目にすると、脳はその情報の真偽はともかくいったん全ての情報を受け入れます。そして情報が真実か偽のものであるかは脳の別の部分によって選別されていくのです。

 -サウスウェル氏

「この情報を選別する脳の機能が正常に働かないと、人々は少々懐疑的に思っても間違った情報を信じてしまいます。そして最終的に'これは私の解決策かもしれない'と、どんどん引き込まれていってしまうのです。」
と話します。

自分が見つけたことをソーシャルメディアなどで友達や恋人と共有することは、間違った情報を広げることにつながってしまいます。サクスウェルさんはこれを'社会的伝染'と呼んでいます。

「誤報が広まってしまうことは、感染症が広まってしまうことに似ています。さらに悪いことに、誤報の広まりというのはその'症状'を人々が実際に発症する前に、多くの人々に伝染していってしまうということです。後でその情報の信憑性を自分で検証して失望したとしても、時すでに遅し。その誤った情報はSNSを通して多くの人々に拡散されてしまっているのです。」

 -さらにサウスウェル氏は続けて

「ダイエットに関する情報にも同じことが言えます。例え一部の人々が、そのダイエットに効果が無く健康にも悪影響を及ぼすということを身をもって体験したとしても、その頃には特定多数の人々にそのダイエット情報が知れ渡ってしまっているのです。」

健康的に体重を減らす方法は?

2キロ~4キロほど、すばやく健康的に体重を落とす方法はあるのでしょうか?

 -ドレイヤー栄養士は次のようなダイエット方法を推奨しています。

「パン・パスタ・シリアル・米といったデンプン質の炭水化物やお菓子を1週間制限して食べるのをやめます。清涼飲料水やスムージーといった飲み物を日常的に飲んでいる人は、そういった飲み物は一切制限して飲むのをやめます。代わりに水をたくさん飲んでください。これらのことを1週間続けるだけで体重を健康的に減らすことができます。」

 -ドレイヤー栄養士は続けて

「空腹をできるだけ避けて、自分の身体を騙しながらダイエットするのが良いんです。ミリタリーダイエットのような3日間の辛いカロリー制限というのは身体を'保存状態'に入らせて、結果的にカロリーの消費量も減ってしまいます。というのも、カロリー摂取が極端に抑えられると身体は生存本能から消費カロリーをできるだけ抑えようとするんです。炭水化物の摂取を控えることで程よく1日のカロリー摂取量を減らして、さらにカロリーを消費するために運動をしましょう。そうすることでペースは速くないものの、持続的に体重を減らすことができますし、ミリタリーダイエットとは違って身体の水分や筋肉ではなく実際に体脂肪を落とすことができます。」

 -ドレイヤー栄養士は最後にこう締めくくっています。

「ダイエットというのはいかなるものでも、栄養士や専門家によって指示されているものである必要あるということを覚えておいてください。ミリタリーダイエットのようなダイエットは、健康的で有益なものであると述べている栄養士や専門家がいるとは到底思えません。」

[2017年6月30日 CNN by Sandee LaMotte]
解説
イッテQでよくやっている入隊トレーニングのことかとおもた...
解説
置換えダイエットや炭水化物抜きダイエットに近いもののようですね。

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via:Military diet: 3-day diet or dud?/ translated by sirokuma / edited by nao



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