情報配信日:2016年5月
情報信頼度:★★★☆☆
ここ10年の間(実際は何世紀もの間)に、理想的なバストサイズというのは前後しているのである。
1990年代は胸が小さく中世的な容姿が好まれ、その後はパメラ・アンダーソン(Pamera Anderson)のようなスタイルが良くバニーガールみたいな容姿が好まれた。
そして今の時代は、アンバー・ローズ(Amber Rose)とカーリー・クロス(karlie Kloss)のような体型が好まれている。
こういった出来事から分かるとおり、’完璧なバストサイズ’というのは外的な力によって作られる錯覚であり、恥や美意識のために、あなたのバストサイズを大きくしたり小さくすることは何もないのである。大きなおっぱいを羨望している女性たちは、巷でささやかれている’簡単におっぱいを大きくする方法’などと言った嘘か本当かわからないような噂に影響されている。
バストアップの嘘・本当
今ここで、それらが本当か嘘かをあばく必要があるだろう。
豊胸手術は間違いなくあなたの胸を大きくするナンセンスな方法であるが、手術以外にも胸を大きくできる方法が巷に溢れている。
貧乳であることは何ら問題ないという事実はいったんここで置いておくが、女性の体に関する間違った情報がどれだけあることか、そしてその情報にどれだけ人々は興味を持っているのか。
それこそが問題なのである。まずはホルモン、避妊、運動、体重減少といった事が、胸にどういう影響を与えるかを理解している必要があるのだ。自分の胸にもっと気を配って、大切にしよう。
このコラムを読んだ後、誰かがあなたにバストアップに関する間違った情報を教えてきたらなら、正しい情報を彼らに突きつけてやろう。
もしも彼らが、あなたの巨乳ではないが美しい胸を見た後に、間違った情報を用いてバストアップした方がいいなどと言ってきたのなら、顔に拳を突きつけてやろう。
検証1:胸筋を鍛えることは、バストアップにつながる。/半分本当、半分間違い
ジュディ・ブルーム(アメリカの作家)による’are you there,god? It’s me ,Margaret'(本の題名)に出てくる「私は、絶対に絶対に胸を大きくしなければならないの」という場面を知っているだろうか。もし知っているのなら、胸の中の筋肉組織についての伝統的な認識は昔からあって、その筋肉組織を鍛えればバストアップにつながるかもしれないとあなたは思うかもしれない。
しかしながら実際は、腕立て伏せをやるだけで胸のサイズが上がる、などと言った単純なことではないのである。
そもそもおっぱい自体は筋肉組織を持っていないのである。筋トレをして腕のサイズは変えることはできても、おっぱいではそうもいかないのである。
‘肋骨付近を通る胸の筋肉’を鍛えることで、結果的におっぱいが多少大きくなるのである。
しかし現実はもっと複雑である。まず’肋骨付近を通る胸の筋肉’だけを鍛えることはかなり難しいだろう。出来たとしても、それだけでは著しいバストアップは期待できないかもしれない。
さらに過度の筋トレは胸を含む、身体の体重を減らしてしまう恐れがある。筋トレがバストアップに役立つ場合というのは、筋トレによって姿勢が正され、それと共に胸の位置が上がることで、幾分胸が大きくなっているように見えるようになる ということなのである。
検証2:体重の増減はおっぱいのサイズに影響する/真実
あなたが体重増加はバストアップにつながると信じているのであれば、それは正しい。乳房の構造というのは、’脂肪組織’と赤ちゃんにあげるミルクを生成するためにある’乳腺’の組み合わせで成り立っている。
‘乳腺’のサイズは一定しているが、乳房の’脂肪組織’というのは体重増加に対して極めて敏感であるのだ。つまりはおっぱいの大きさは体脂肪率と深い結びつきがあるということである。
しかし、体重増加というのは一極に集中しているわけではない。体重が増えれば身体全体に脂肪がつき、おっぱいだけ大きくなるわけではないのである。
体重の増減とバストサイズには密接な関係性があり、繰り返しダイエットすることはバストの見た目に、悪い影響を及ぼすことがあるのだ。
なぜなら急激な体重減少は、バストの見た目の維持に役立っている、’コラーゲン’や’エラスチン’に悪い影響を与えるからである。

参考:エラスチンの効果、摂取量や相性の良い成分など
検証3:妊娠調整はバストアップにつながる/部分的に本当

そんなに私のおっぱいばかり見ないで。 (why are you so obsesssed with my boobs)
これはつまり避妊薬ピルの影響のことである。もちろん現代では他にも避妊方法はあるだろうが。
確認しておくと、今の避妊薬ピルというのは基本的に2つを指す。
現代のピルの先駆けとなった1960年代のピルは、高濃度のエストロゲンを含んでいた。この高濃度エストロゲンの影響で、ピルの服用者は著しい副作用をもよおしたが、同時にバストサイズも大きくなったのである。
それ以来、避妊薬’ピルの成分は大きく変わった。エストロゲンの濃度が低くなって、その結果エストロゲンによるバストアップ効果も弱まったのである。
最近、ピルを飲み始めてから、バストアップを多少なりとも期待する女性もいるが、ピルの服用を終えるとバストサイズが元通りになってしまうことも想定されている。
検証4:一番おっぱいが大きくなるのは、生理を終える直前/本当
バストサイズはもちろん、最初の月経周期から妊娠、閉経までの全ての変化を引き起こす原因となっているのは、おそらく体内のホルモンである。
ホルモンの変動によって、生理中に胸の脂肪は増えたり減ったりする。乳房密度とバストサイズは生理中の黄体期(生理の終盤)にピークを迎える。なぜなら、その時期に’エストロゲン’と’プロゲステロン’の割合がピークに達するからである。
妊娠もまた、胸が膨らむ時期として良く知られていることである。体が授乳に備えることで、ホルモンの割合が大幅に増加し、プリラクチンの割合も着実に高くなるからである。
ミルクは授乳時期に生成されていくので、授乳とはそれだけで胸が膨らむことを意味する。しかし中には、胸が膨らむことなく妊娠・出産の時期を終える女性もいる。
検証5:クリームマッサージはバストアップにつながる/嘘
女性たちは何千年もの間、自然に胸を大きくする様々な方法を捜し求めてきた。
クリームマッサージのように、手術なしで ‘1つや2つ上のバストサイズを手に入れる’などと謳っている、胡散臭いバストアップ関連商品に効果を期待している女性たちも中にはいるだろう。
しかし科学的な根拠に基づいて言うが、確実にバストアップする方法は、体重を増やすか、ホルモンを変動させる、もしくは手術のほか無いのである。
科学が、巷のバストアップ商品は全く無意味な物だと証明したとこで、世に出回っている数々の商品が無くなることはないだろう。
胸の血流を高め、脂肪細胞を増やし、保湿性を高めるなどといった、あたかもバストアップにつながるような決まり文句を謳って、結局商品は販売され続けるのであろう。

「クリームによるマッサージ」は意味が無い。そしてここで云うクリームはプエラリア等 植物性エストロゲンを含まない商品の事だと思われます。
最後に

全ての女の子にこう言いたい。’あなたは美しい’ (to all the girls out there : you are beautiful)
もしあなたが今のバストサイズに満足していないかったら、’バストアップにつながる’などと謳っているクリームやピルに手を出すことは時間とお金の無駄である、とアドバイスしたい。
あなたのおっぱいは大きさに関わらず素晴らしい。ありのままでいい。ペテン師にお金をあげることだけはやめよう。その代わりに自分の胸についてもっと知ろうして、今ある胸に感謝しよう。
豊胸手術の失敗なんて良くある話。上半身裸で、堂々と日光浴をすればいい。とにかく今ある自分のおっぱいを大事にしてあげよう。
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via:JR THORPE-Can You Make Breasts Grow? 5 Myths & Facts About Increasing Cup Size/ translated by sirokuma / edited by nao
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