ビタミンCと抗生物質は、標準的な抗がん剤と比べて癌細胞を死滅させるのに最大で100倍も効果的であるという可能性が、新たな研究によって判明しています。
研究結果によると、抗生物質に続けてビタミンCを癌細胞に投与すると、癌細胞が枯渇して死滅するということが分かったのです。研究者は次のように述べています。「ビタミンCと、抗生物質として有名なドキシサイクリンは、どちらも毒性が無いことで知られていて、既存の癌治療による副作用を劇的に減らすことができるでしょう。」
研究を行った一人である、サルフォード大学の Michael Lisanti教授は次のように述べています。「研究結果は、ビタミンCや非毒性化合物などが癌治療において重要な役割を果たす可能性があるという証拠に他なりません。ビタミンCや抗生物質は、癌腫瘍の再発・進行・転移を予防するための従来の癌治療法における重要な追加剤となる可能性があり、臨床試験のための期待される薬剤となることでしょう。」
■どのようにして研究が行われたのか
イギリスにあるサルフォード大学の研究者らは、3ヶ月間に渡って投与量を徐々に増やしながら、抗生物質のドキシサイクリンを癌細胞に投与し続けました。
そしてその後ビタミンCを癌細胞に投与し、癌細胞のエネルギー源をグルコースのみに制限しました。その結果、癌細胞は生き残ったものの、ひどく弱った状態が確認されました。その後、癌細胞のエネルギー源であったグルコースを取り除いて再度結果を調べたところ、癌細胞の飢餓状態を確認したのです。
■この研究がどのようにして患者を助けることができるのか
ドキシサイクリンとビタミンCはどちらも毒性が無いために、癌治療で問題視されている副作用を劇的に減らす可能性があると、研究者は述べています。
■赤たまねぎ(レッドオニオン)がもたらす効果

赤たまねぎ
オンタリオ州にあるゲルフ大学の研究者によると、地中海料理などで良く使われる美味しい赤たまねぎは、癌腫瘍を無くすのに効果的で強力な化合物が豊富に含まれているということが分かったのです。赤たまねぎに含まれる、アントシアニンという化合物は赤たまねぎの濃い色の原因となる成分であって、癌の拡大を阻害すると考えられています。
別のカナダの研究によると、ケルセチンと呼ばれる普通のたまねぎに含まれている色素は、癌腫瘍を小さくする効果があるとされていて、たまねぎはその色に関係なく癌細胞を破壊するのに役に立つ可能性があるということも分かっています。
特に情報の日付や数値に関しては正確なものを掲載するように心がけております。
via:Vitamin C and antibiotics could be up to 100 TIMES more effective than drugs at killing cancer cells – without the side effects/ translated by sirokuma / edited by nao
口コミ