

しかもタイ現地の方とも交友があるそうで、そちらの方の意見も加えてあります。
タイとプエラリア
タイではからだの滋養やお肌の引き締め、バストアップ、婦人器官の健康維持にプエラリアが使用されています。また、長寿薬と呼ばれるように、老化のスピードを遅らせたり、抜け毛予防、また婦人器官に強く作用するため、飼い犬や猫の月経調整にも使われているようです。
タイでのプエラリアに関する生産品は、豊胸用のサプリメントやカプセルが1,000バーツ(3,000円強)あたりで販売され、豊胸またはお肌の美容美白に関するクリーム、プエラリアの石鹸、フェイスマスク、ボディーローションといったものがありだいたい200バーツ~300バーツで販売されています。また、直接プエラリアからでる油脂を使用したローションや、牛乳と一緒に飲用する粉末状のパックにされた健康補助食品といったものも販売されています。
他では、豚の飼育肥料としてプエラリアを使う開発もタイのカセサート大学で研究されていたりします。
タイ人のなかではプエラリアは一般的に漢方薬として定着しているため、ホーリーバジルやパクチーなどの薬草または香草を使用したタイ料理のように、プエラリアを使った料理はまだまだ普及されていないのが現状です。
現地情報では、タイ語でガウクルアオーンと呼ばれる発芽から1年未満の重さ500gから1㎏の若いプエラリアを使って、ジャガイモを使ったタイ料理と同様に…
・ガウクルアのココナッツミルク煮(ガウクルアをココナツと砂糖で煮込んだもの)
・ガウクルアのシロップ漬け(保存食)
・ガウクルアのシロップ煮込(砂糖に水を加え、ガウクルアを入れて煮つめる)
・ガウクルアせんべい
・ガウクルア揚げ
・タップティムクロープガウクルア(ガウクルアに赤い色粉を入れてザクロの粒状にし、煮てからシロップを入れて食べるもの)
他、プエラリアの食べ方でタイの薬草に関する教本では、粉末につぶしてはちみつと混ぜ合わせ、唐辛子の粒ぐらいのおおきさを一日に一粒食べるとも書かれています。
主に、砂糖を使った甘いお菓子に似たものが作れると書かれていますが、注意点として、25歳以下の女性はこれらの料理を食べると健康に害を及ぼすので食べてはいけない、また多くの量を摂取したり、慢性的にたべると副作用や婦人病を発症する恐れがあるため、研究も必要とされています。こういった観点からプエラリアを使った料理よりも、美容クリームやサプリメント、ローションとしての方が生産が進んでいるようです。

もちろん食す事も可能ですが、漢方のような扱いです。
とりあえず、都心では食用に出される事は無く、田舎の民族の間では食べられてるかもしれませんが、タイのサイトで彼らの情報があまりありません。でも正しい用法用量を自分たちでわかっているらしく、煮込み料理がほとんどだろう との事。
とはいえ、大根のように毎日ガツガツ食べる植物ではないでしょう。
画像に関しては、著者本人から指摘頂いても対応できないので(タイ語なので)、個人サイトからの出典は断念しています。
カセサート大学とは
カセサート大学はタイで始めて農業を公的に開講した国立大学で、もともとはシルクの技術高校でした。シルクの栽培については、1904年にタイシルクの生産に重点をおいたラーマ5世によって日本の東京大学から富山亀太郎博士を招き、富山氏による日本式のシルク生産技術を学び取り入れました。そこからタイシルク技術高校が設立されその後学校名を変更したり他校と合併を経て1943年大学として開講しました。当初は農業分野しかありませんでしたが、今では社会科、人文科学、科学、応用科学、経営科、教養科など拡大し、今ではタイ政府のすぐ下で、学校経営がされています。
カセサート大学のカセサートは、「農業学」つまり一般的に農業や畑作をイメージしますが、農業学部以外にも多くの学部が開講された結果、大学名の改名をめぐって、改革派と保守派の分裂があり、学内投票のために休講する事態となった過去もあります。結局は、ラーマ9世の助言によって今のカセサートのままの名前が残るに至っています。
また、農学部による農薬の研究も各研究機関から評価され、カセサート大学の研究所は、国立研究大学国内9か所のうちの1つに選ばれています。
キャンパスは国内にバーンケーンキャンパス、カムペーンセンキャンパス、シラチャキャンパス、チャラムプラキアットキャンパス、スパンブリキャンパスの5つあり、おもにバンコクの位置する中部地方にありますが、チャラムプラキアットキャンパスだけバンコクから離れた、東北地方にあります。
大学は4年制で、主要とされるバーンケーンキャンパスと次いでカムペーンセンキャンパスに大学院が設置され、学士から博士課程まで取得できるようになっています。学部は全部で29学部あり、インターナショナルコースも備わっています。
カセサート大学は、研究設備が充実していることが有名で、研究ネットワークもいろいろな機関と繋がっています。テクノロジーに関する学生の研究成果は、工業分野の需要に認められるもので、実際に社会でも使われており、また、e-leaningシステム、キャンパスや格研究機関での情報通信システムを使ったe-meetingなど、e-universityの設立計画もされています。
2011年に、日本の株式会社皇漢薬品研究所とプエラリアの栽培実験や海外販売に関しての協定が結ばれ、製品にはカセサート大学の名前も記載されることになりました。
プエラリアを使った研究では、自然混交したプエラリアの品種分け、プエラリアを使ったタイ漢方薬の発展、豚や鶏を使ってのプエラリアの容量や、摂取する時期に対する結果などの検証が行われています。
こちらが株式会社皇漢薬品研究所との協定時の画像。

日本に流通しているプエラリアの真実
「2011年に株式会社皇漢薬品研究所とカセサート大学との間でプエラリアの栽培実験や海外販売に関しての協定が結ばれた」 という事実から、皇漢薬品研究所公式HPで確認したところ、確かにその旨が掲載されていました。
カセサート大学栽培品のプエラリア・ミリフィカは、日本総輸入販売元として唯一弊社のみが契約を交わしており、弊社プエラリア・ミリフィカを使用した製品には「タイ国立農業大学(カセサート大学)」のエンブレムが使用可能
以下は、株式会社皇漢薬品研究所様より独自に取材した内容となります。
Q:
この事(上記内容)から察するに、日本国内(国内製造)で販売されているプエラリアを使ったサプリは、基本的に貴社(株式会社皇漢薬品研究所)からプエラリアを仕入れているという認識でよろしいのでしょうか。
A:
タイ国立カセサート大学で栽培されたプエラリア・ミリフィカ原料は弊社が日本の独占販売権を持っております。
その他にも野生品のプエラリア・ミリフィカ原料は日本で流通していると思います。
Q:
そして貴社のOEMを利用せずにプエラリアのみを仕入れ、別工場で製品化している場合もあるのでしょうか。
A:
上記と同様カセサート大学栽培品以外の原料も流通しているかと思いますので、さまざまな工場で製品化しているかと思います。
※OEMとは、原材料や配合量を決め、パッケージなどを含め全て受託製造するもの。なので委託する側としては、独自の工場や原材料の仕入れルートを持つ必要がない。
Q:
また、別経由(カセサート大学以外)でプエラリアを仕入れて独自に加工しているメーカーなどは存在するのでしょうか。
A:
上記同様です。
これらで分かる事は、カセサート大学のプエラリアを使用=株式会社皇漢薬品研究所から卸している事。
野生品も流通しているので、今現在プエラリアの品質を判断するのは「カセサート大学のプエラリアを使用しているか否か」である程度判断できる(野生品だからといって低品質とは断言できないので、”ある程度”)。
しかしながら、プエラリアは76種近く存在し、その野生のものが本当のプエラリア・ミリフィカなのか、個体での輸出は禁止されているはずなので、粉末などに加工された状態では分からないし、わざわざ品質の再検査を行っているのか など安全性に疑問が残ります。
そもそも格安商品にプエラリアを使用しているのか(格安商品はココが一番気になる)。
恐らくプエラリアを配合した同じバストアップサプリでも、ここで価格差が生まれている可能性。安いサプリは何かしらの理由があると思った方が良いかもしれませんね。

■豆知識
貴重な情報があったので、転載。
原産国のタイでは、一般的にプエラリアの所持や販売、研究をするためには許可が必要で、大量に栽培されている農場は、
・LOEIHERB LABORATORY OF ORIENTAL BIO CO.LTD.※(民間企業:カセサート大学と共同研究)のルーイ県にある農場
・タイ国立農業大学(カセサート大学)ナコンパトムの農場
・同大学のチェンマイの研究チーム
上記の3ヶ所しかありません。
(出典:https://lita-pueraria.com/shopping/lp.php?p=lita-pueraria リタ・プエラリア公式サイト より)
※LOEIHERB LABORATORY OF ORIENTAL BIO CO.LTD.
ルーイハーブ.ラボラトリー.オブ.オリエンタル.バイオ株式会社
恐らく公式サイト:http://www.geocities.jp/loeiherb/kaisyagaiyouloeiherb.html

タイのバストアップ製品
参考にタイの通販Charmingfresh.comで販売されているプエラリア製品には

BOOMサプリ pic by charmingfresh.com
白色の透きとおるような肌や、バストアップ、ボディー引き締めの効果があり、タイ保健省にも薬品登録され、消毒処理をしたプエラリアを使用。食べても太る心配はなし。リピーター率92%、口コミからの購入者78%、寝る前に2粒飲むだけ と記載。

BOOM BOOMクリーム pic by charmingfresh.com
食べなくてもバストアップが可能で、たるんだバストの引き締めと、バストアップが必要な女性のために開発されたもの。保険省にも登録され、副作用なし との事。

pic by charmingfresh.com
他では、100%プエラリアの油成分で作られたマッサージクリームが販売されており、一日に1、2回洗い流さずに、そのまま胸の辺りや頭皮のマッサージに使うだけで、張りのある美しい胸元、皮膚のしみも消し去り、髪の毛の美しさを保ち、脱毛予防や白髪予防といった効果があります。
こちらの商品は1リットル2000バーツ(6,400円くらい)で販売されています。
また、アメリカのk.brothersという会社で作られたプエラリアの石鹸商品もタイで人気があり、胸元の張りが自然にでて、バストアップの効果もあると言われています。

k.brothersソープ pic by kbrotherssoap.com
※ラノリン:羊から分泌される体毛や皮膚を保護する成分で肌ケア用のクリームとして加工されています。
プエラリアの粉状がパックになって販売されていたりもするのですが、使用方法は購入してから個人でカプセルに詰めて服用するといった使われ方がされているようです。(許可が無ければ、国外へ持ち出す事はできないようです)
プエラリアのボディーローションといった商品も250ml/250バーツで販売されているサイトもあります。肌のしみを薄くしたり、黒焦げた肌をすがすがしい肌に変えるといった効果が書かれています。
続いて水を少しだけ入れ混ぜてから顔に張り付けるプエラリアのフェイスパックは1枚33バーツで販売されています。


translated by Hanako / edited by Hanako&nao
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