拡散、共有していただき有難うございます。
 

更年期やPMSにマザーワート

お茶や健康食品の主役にはなりきれないマザーワート。実はそれなりに研究&利用され、効果/効能も明らかになっているようです。

メハジキ pic by 野辺のにぎわい(みすま工房)

マザーワート(ヨウシュメハジキ) pic by 野辺のにぎわい(みすま工房)

Leonurus japonicus/ヤクモソウ(益母草)/ヨウシュメハジキ

マザーワートとは

マザーワート(motherwort)とは、約1メートル以上までに育つ、歯をむきだしにしたような葉と、白とピンクの花から成るハーブのことです。マザーワートの葉と花は主に漢方薬として使用され、東ヨーロッパ、アジア、北アメリカに生息しています。
基本的に根の部分は利用されません。

マザーワートは歴史的に見てユニークなハーブです。マザーワートははるか昔から様々な治療に使われてきています。扁桃炎、高血圧、動悸といった症状を治療するのに伝統的に使用されています。

主に月経痛などの女性の悩みを解決してきました。生理が来ないといった生理不順の改善にも使われてきました。

かの有名なイギリスの植物学者、ジョン・ジェラードは心臓虚弱の治療としてマザーワートを勧めています。
またニコラス・カルペパーという植物学者は著書の中で、次のように述べています。

「心の憂鬱を取り去り、代わりに陽気な気持ちにさせてくれるハーブはマザーワートだけである。」

ニコラス・カルペパーは、マザーワートは主に抗うつ薬となるものと考えていましたが、同時に動悸や息切れの治療薬としての効果も認めていたようです。

マザーワートは、はるか昔に'てんかん'を持つ人々を落ち着かせるために使われていたと知られており、Rudolph Weiss(ドイツの軍人)は記録の中で次のように綴っています。

「マザーワートは神経系の病気や心臓の病気を改善する効果があり、民間療法として幅広く用いられていた。」

マザーワートの主な効果

・緊張や不安からくる心拍数の上昇を抑えてくれます。マザーワート摂取後、すぐに心拍数を抑えてくれるので、緊張や不安、ストレスによって心拍数が過度に上がってしまう人々にとっては強力な味方となるでしょう。

・神経系を落ち着かせる効果があります。緊張している、ストレスを感じている時などに働く交感神経の働きを抑制します。心配や不安といった感情を落ち着かせます。

・「母親(マザー)からの抱擁」と表現されることもあるように、マザーワートは気持ちを落ち着かせる効果を持っています。

・味はとても苦いです。シソ科のハーブの中でも特に味が苦いハーブと知られますが、その苦味が同時に胃の消化を促進するのです。(苦味によって反射的に胃液や唾液の分泌が促進されるので結果的に胃の消化を助ける。)

・心臓の機能を回復させる、いわば'心臓治療薬'として知られています。マザーワートに含まれるレオヌリンという成分は、いわば軽い血管拡張薬や抗てんかん薬のようなもので、心臓を含む平滑筋肉組織に働きかけるのです。

・不安やストレスが原因で血圧が上がってしまうのを抑えます。

・血清や血中の脂質を減らす働きを持っていることが分っています。

・甲状腺の過剰な働きを正常に戻す働きをします。

・生理促進剤と同等の効果があります。(子宮を刺激し月経をもたらす。) さらにマザーワートの用量を増やせば、妊娠期の母親の強力な味方となってくれます。マザーワートは、陣痛を緩和し、出産時の心配や不安といった気持ちを和らげてくれます。ただしマザーワートを妊娠期に摂取しようと考えている人は、漢方医や助産婦の意見を仰ぎましょう。摂取の用量や頻度は、人によって異なるためです。

・緊張緩和や生理前の頭痛を抑える効果があるので、マザーワートはPMS(生理前症候群)に対処するための効果的なハーブと言えます。(ローズマリーやラベンダーと混ぜたものを摂取するとより効果的です。)

・ホットフラッシュ(のぼせやほてりで大量の汗が出てしまうこと)や動悸、息切れ、不安や緊張といった更年期障害の症状を改善します。

解説
この他、帯状疱疹、腸内ガスへの効果も示唆されています。

化学的な効果の証明/実績

ドイツの医学では、マザーワートは主に神経心臓疾患の治療や甲状腺疾患の補助治療としての使用が推奨されている。
(1998年 ハーブ治療ガイドから抜粋)

マザーワートにはレオヌリンという成分が含まれている。レオヌリンは子宮を収縮させる効果があり、陣痛を促すために出産時に使ったり、生理促進剤として使うことができる。
(1979年 Experientiaより抜粋)

マザーワートは中国の医学で動脈疾患を持つ人々の治療に使われていて、実際にも効果は実証されている。中国で行なわれた研究で、マザーワートは心筋細胞に対して抗痙攣作用があることが分かった。
(1988年 中国医薬の伝統 より抜粋)

実験によってマザーワートの抽出物が高血圧を改善し、神経系の鎮静、痙攣といった症状を改善するということが分かった。
(1963年 Izv Akad Nauk Arm SSR Biol Naukiより抜粋)

1990年のある実験で、マザーワートとサンザシ(ハーブ)抽出物を混ぜた物が、動脈硬化の予防及び治療に効果があるということが分かった。

マザーワートの安全性

基本的に、性別、年齢問わず安全に使用できます。

・一部副作用として、下痢、胃痛、子宮出血、眠気、皮膚に触れると湿疹が起こる可能性があります。

・アレルギーがある方は使用を控えて下さい。

・心疾患の治療を阻害する可能性があるので心疾患治療中の使用は控える。

・中枢神経を鎮静する作用があるため、外科手術の前後2週間は使用を控える。

妊娠中の使用

妊娠中の使用に関しては、賛否あります。

妊娠中の摂取が推奨されていない理由は、マザーワートに含まれるレオヌリンという成分が子宮を収縮する効果を持っており、その効果に対する過剰の反応によるものだと思われます。
事実、ドイツの医学、ハーブ治療ガイドによると妊娠中のマザーワートの摂取は何の問題もない、ということが確認されています。

逆に、ナチュラルメディシン・データベースでは「使用するべきではない」とあり、子宮を刺激する為、流産を引き起こす可能性が示唆されています。
これに関しては、即座に危険という訳ではなく、安全性の研究量が不十分という側面からのようです。

解説
これは医師に相談しても見解がまちまちかもしれませんね。
個人的には妊娠中に使用するのは控えた方が無難だと思います。
他にも更年期やPMSに有効なハーブやサプリは色々ありますので。

薬との併用

マザーワートの眠気を起こす作用がある為、鎮静剤との併用は控えましょう。

■鎮静剤
クロナゼパム、ロラゼパム、フェノバルビタール、ゾルピデム など

摂取目安

特に摂取制限は定められてはいませんが、1日目安量は4.5g(乾燥)

お茶の場合は、1日150ml×3杯程度。

解説
マザーワートは植物性エストロゲンを含むという記述は一切確認できませんでしたので、豊胸作用は無いとみて良いでしょう。サプリやハーブティ(単体で飲める味ではないので、ブレンドティ)で更年期障害やPMSの軽減に役立てましょう。

(参考:ナチュラルメディシン・データベース/kirsten hale/crazy herbalist 2016/R.J.Whelan 2011


口コミ投稿

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)