プロゲステロンとは、黄体ホルモンであり、受胎と妊娠の為のホルモンです。その言葉の意も「妊娠を促進する」です。
プロゲステロンは女性は胎盤で生産されるホルモンで、プロスタグランジンの作用を促進、妊娠を可能にし、月経周期をコントロールします。主な作用部位は子宮で、月経、妊娠の他分娩という様々な生殖生理にかかわっています。よって女性ホルモンのエストロゲンと同じく女性にとって最も基本的かつ重要なステロイドホルモンになります。
特に黄体から分泌されるプロゲステロンは妊娠の成立、維持には不可欠です。
血中のプロゲステロン値が高くなるのは、月経の黄体期と妊娠中で、妊娠期が進むとプロゲステロンが胎盤で作られるようになり、1日に300~400mgも作られます。(妊娠中期以降の血中濃度は単体で250mg/日 双子になると600mg/日 をも超えます。)
詳細は、女性は黄体で作られ、月経周期後半の2週間の間、優勢になり、ピーク時には1日20mgのプロゲステロンが作られます。
妊娠が成立したときは、黄体機能が速やかに延長されてプロゲステロン分泌が維持されますが、排卵しても妊娠が成立しない場合は、プロゲステロンが分泌され続けると次の排卵が起こらなくなる為、プロゲステロンの分泌は抑えられます。
男性にも重要なホルモンで、男女共に副腎、男性からは睾丸から生産されます。
プロゲステロンの効果
基本的に悪い効果も含め、女性の妊娠の為に必要な作用になりますが、エストロゲンが過剰で、プロゲステロンが不足していた場合。エストロゲンは身体に更年期障害と同じような害を及ぼします。
別論:プロゲステロンの効果
・子宮内膜の分泌を維持する
・乳腺線維腫を防ぐ
・脂肪を燃焼させる
・自然な利尿剤として働く
・自然な抗うつ剤として働く
・甲状腺ホルモンの働きを助ける
・血栓を防ぐ
・性欲を回復させる
・血糖レベルを正常に維持させる
・体内の亜鉛や銅のレベルを正常に維持させる
・細胞中の酵素を適正なレベルに維持する
・子宮体ガンを防ぐ
・乳ガンを防ぐ
・造骨作用を促す
・血管の正常な緊張を維持させる
・胎児の生存に必要
・副腎皮質ホルモン(コルチゾン)の前駆物質になる
(出典:ジョン・R・リー 著 今村光一 訳 what your doctor may noto tell you about menopause より)

(エストロゲンとプロゲステロンのバランスを保つ事で悪い作用を打ち消しているという考えは同じです。)
信憑性は低くはないのですが、直接研究論文(日本語訳の文献のみ)を読んでいなく、新しい情報や日本語の研究データを優先している為、前述しているものを現在の正しい効果として掲載しています。
ただ、今後の研究で実際の効果が覆り、こちらの論が正しくなる事も十分に考えられます。
特に、「脂肪を燃焼させる」効果に関しては前述した「体脂肪、塩分、水を体に保つ」と矛盾していますが、他の文献でもみられる効果です
プロゲステロンの豊胸作用
新たにプロゲステロンの豊胸作用の仕組みについて海外コラムから抽出。
プロゲステロンは乳腺の構造体を促進することで胸の成長に役立っている。エストロゲンはまず最初、胸部の組織の増大を誘発し、次にプロゲステロンがこれらの組織が適切な機能を果たすことを確実にし、結果的にそれが胸の成長に繫がるのである。
プロゲステロンは、胸部の中の肺胞も生み出している。肺胞とは乳分泌細胞と並んでいる空洞状のものである。
これらの肺胞が集合すると、小葉と呼ばれる集合体を形成する。胸部の小葉と肺胞が、さらに発達すればするほど、肺胞も大きくなり、結果的に胸がサイズが大きくなるのである。
(出典:Important Hormones Involved in Breast Growth より)
プロゲステロン製剤
プロゲステロン製剤は主に早産の予防、不妊症、子宮内膜癌、月経異常の治療、避妊薬に使用されています。
経口摂取の場合は、肝臓で代謝されてしまい、活性がなくなってしまいますが、製剤の場合は、これは微粒子化することによって解消されています。
天然のプロゲステロンとの違い
天然のプロゲステロンと比べ、人工で合成されたプロゲステロンは、効果範囲が狭く、安全性も疑わしいと言われています。
天然のプロゲステロンはワイルドヤムから抽出されたジオスゲニンが有名です。
人工合成されたプロゲスチンと天然のプロゲステロンは作用は似ているものの、分子構造が違うものです。
ジオスゲニンも体内で直接プロゲステロンに成る訳ではありません。
よってジオスゲニンを配合しているワイルドヤムといっても効果を期待できるかはジオスゲンニンをどれだけ配合しているかによって変わります。
ですので、ジオスゲニンの含有量を表記しているものや、プロゲステロンについて触れられている商品がサプリの中では一番良いと感じます。
ジオスゲニンに関しては、クリームの方が配合されいる事が多く、経口摂取よりも皮膚からの浸透の方が吸収が良いとされているので、クリームの選択も良いです。
サプリメント、クリームも含め、チェストベリー(ヴィテックス)/ワイルドヤム(ジオスゲニン) これらが表記/配合された商品を選ぶのが良いでしょう。
プロゲステロンの性質から観る摂取方法
プロゲステロンは、脂肪に溶けやすい性質を持ち、経口摂取の場合、肝臓で分解されてしまう為、吸収率が悪いです。
これは植物油に溶かす事で吸収率が上がり、座薬も有効です。

相性の良い成分/悪い成分
プロゲステロンを活性化させるにはビタミンEの摂取
このビタミンEの吸収をアップさせるのがビタミンCで、効果を弱めてしまうのが鉄分です。
(参考文献:ジョン・R・リー 著 今村光一 訳 what your doctor may noto tell you about menopause より)
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