
ホップ
2017/1/8 放送のTV番組「世界の果てまでイッテQ!」の余波で、ボザビールの豊胸作用についての内容がプチ話題になりました。
ホップとは
ホップとは学名では humulus-lupulus/セイヨウカラハナソウ と呼ばれるアサ科/蔓性の多年草の植物です。
原産地はコーカサス地方という説が有力です。
ホップはビールの原材料として有名ですが、主に香り付けや苦味の素材として使用され、古来から生薬や貼り薬として使用されてきた歴史があります。
ホップの健康効果
健康に対する効果への可能性が示唆されているものは
コスメでは
一般的なコスメでは球果や花由来のエキスが使われ、タンニン、フラボン配糖体、精油の成分であるフムロンを含む為、収れん・殺菌・鎮静目的で配合される他、その植物性エストロゲン作用(エストラジオールと同じ効果/詳細は下の方にて)からエイジングケア目的でも配合されています。
ビールにあの特徴的な苦味を与えるもの、それがホップです。また昔は、その幅広い医薬的効果のために民間医療の主柱として用いられていました。
良性の咳をはじめ、過敏性腸症候群、胃潰瘍、さらにはクローン病と言った深刻な消化器官の病にまで、その対処薬としてホップはあらゆる時代で用いられてきました。特に消化器官の病への特効薬として用いられてきたのは、ホップの苦味が消化を助けると同時に、肝臓による胆汁の分泌と言った体内のあらゆる消化液の分泌を促進させるためです。
またホップに含まれるタンニンは強力な消毒作用並びに炎症抑制効果を持つことが知られており、発疹や蕁麻疹の対処薬としても用いられています。
(出典:Can Drinking Beer Make Your Breasts Bigger? How Hops Helps You Grow Bigger Breasts より)
ビールやノンアルコール飲料に含まれるホップ由来の苦み成分に、アルツハイマー病の予防効果があることを、飲料大手のキリンと東京大、学習院大の共同研究チームが明らかにした。
厚生労働省によると、認知症の人は国内に約462万人(2012年)おり、このうち約7割をアルツハイマー型が占めると推計される。加齢に伴い、脳内にたんぱく質の「アミロイドβ」が蓄積することが原因とされる。
キリンや東京大の中山裕之教授らの実験で、ホップ由来の苦み成分である「イソα酸」に、脳内の免疫細胞である「ミクログリア」を活性化させ、アミロイドβを除去する作用がみられた。イソα酸を含むえさを食べたマウスは、そうでないマウスに比べ、アミロイドβが約5割減少し、認知機能も向上したという。
(出典:ビールの苦味、認知症予防…蓄積たんぱく質除去 : 科学・IT : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)/2016年11月28日 07時38分 より)
副作用や危険性
基本的に安全です。
・但し、うつ病の方には良くないとされています。
(不眠や不安、イライラに良いとされていますが、うつ病と診断された場合は控えて下さい)
・不眠に対する効果によって眠気を引き起こす為、同じ作用のある薬、生薬、ハーブとの併用は作用をより強くしてしまう恐れがあるので控えて下さい。
・ホップの副作用ではありませんが、当然ビールなどアルコールから摂取しようとする場合は、過剰に飲む事でアルコール中毒になる恐れがあります。

摂取量目安
摂取制限など特に定められていませんが、不眠症に対する投与の際はホップエキスとして1日41.9mg×2回(1日合計83.8mg)が使用された例があります。
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ホップの豊胸作用
ホップでバストアップするメカニズム
ホップがいかにして胸を大きくするのを手伝ってくれるか/どのようにしてホップが胸をより大きくさせるのか?
ホップは胸にどのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?
ビールが典型的な”男性の飲み物”として世間で扱われてきている一方で、実は女性の最高の味方であることがわかってくるでしょう。
なぜホップが女性の味方であると言えるのでしょうか?
それはホップにはフェトエストロゲン(エストロゲンに似た成分、別名:植物性エストロゲン)が含まれているからです。より正確には、ホップに含まれており胸を大きくするとされているのは8-プレニルナリンゲンニン(別名8-プレニル)と呼ばれる成分です。
このフェトエストロゲンはホップ工場で働く女性の生理不順を引き起こすほど強力な効果を持ち、男性醸造者の勃起不全の原因であるともされています。

他、有名な植物を上げると、大豆やザクロなどが該当します。
参考:植物性エストロゲンが含まれる植物-植物性エストロゲンとは
ホップに関しては、逆にエストロゲン作用を弱めるという説もあるようですが、現在のところは通常の植物性エストロゲンとしての作用の方が有力です。
ビールを飲めば胸を大きくすることは可能か?
もちろん、ビールにはホップが含まれています。
そしてもちろん、ホップは強力なエストロゲン作用(別名:卵胞ホルモン作用)を持っています。

カクテルと焼酎を止めてビール党になろうかな…

先述の通りホップには8-プレニルのフェトエストロゲンが含まれているものの、ビールに含まれのはそのうちのわずかな量しかありません。
多く見積もっても、ホップに含まれるフェトエストロゲンのおよそ10%〜20%のみがビールに残ると言われています。
もちろん、ビールの製造方法やビールの種類によってフェトエストロゲンの含有量は変わります。しかし結論としてみなさんにお伝えできるのは以下の通りです。

疲れた時に浸み込むビールは旨い
しかしそれほど大量にビールを飲んでしまっては、おまけの効果も体に表れてしまいますよね、そうです。皆さんご存知のビール腹です。
もしかしたらホップたっぷり(それでも足りないのですが)のIPAビールを友人たちと連夜飲み歩くよりは、ホップを含んだサプリメントを飲んで集中的にフェトエストロゲンを摂取した方が良いのかもしれません。”
まとめ:ホップと胸の成長
結論として「ホップたっぷりのビールを飲むことで胸をより大きくすることができる」という理屈は科学的には証明することはできませんでしたが、以下のことは覚えておくと便利でしょう
・ホップはストレスと不眠症に効果を発揮する天然の鎮静剤の役割を持つ
(ストレスと睡眠不足は胸の成長を抑える要因です)
・ブルガリアがEU(ヨーロッパ連合)に加入した際、ヨーロッパ中の男性が”あるもの”を買うためにブルガリアへと向かいました。
その”あるもの”とは”ボザ・ビール”と呼ばれるものでした。
人々の間(もちろん主に男性の間でですが)では「ボザ・ビールは自然と胸のサイズを大きくさせる効果があるらしい」という噂が広まり、ヨーロッパの男性はこぞって妻の”お手伝い”をするべくブルガリアに爆買いに向かったそうです。
ボザ・ビールは発酵させた麦から作られたアルコール度数の極めて低いビールであり、何種類かのビタミンを含み、1リットル当たり1,000キロカロリーです。
実はボザ・ビールのどの特定の性質が胸のサイズを大きくするのかは不明瞭であり、ボザ・ビールと胸のサイズの成長の関連性を示した研究は今の所行われていません。
それでもやはり、現地のブルガリア人女性はボザ・ビールが胸のサイズを大きくするのに一役も二役も買っていると主張(なんと2カップ分)しており、ボザ・ビールに含まれるフェトエストロゲン関連の成分はお子さんを持つ女性の方々にとって母乳の分泌の助けになっているともされています。

ちなみにビール好きの男性が巨乳にならないのは、ビールに豊胸作用が無いという事ではなく、そもそも植物性エストロゲンが男性に作用しないからです。
これは研究でも明らかになっています。

ですので普段のお酒にビールという選択肢を加えてみるのはアリでしょうね。機会があればバー/バルで挑戦してみて下さい。
(出典/参考:Can Drinking Beer Make Your Breasts Bigger? How Hops Helps You Grow Bigger Breasts より)
(参考文献:ナチュラルメディシン・データベース/サプリメント健康事典:集英社/サプリメント事典:日経ヘルス/ より)
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