キサンタンガムの原料
キサンタンガムの原料は、キサントモナス属の菌類です。それを グルコース やデンプン培地にて純粋培養(発酵)した時に、その菌体外に生産される成分。
・天然なのでキャベツに含まれていますが、コスメなどにはトウモロコシでんぷんから抽出した炭水化物をキサントモナス菌を使って発酵させたものが使用されています。(食品添加物でも利用。その場合は「増粘多糖類」)
特徴

キサンタンガムの簡易構造式
性状
・β-結合した鎖状多糖類で、主成分はD-グルコース、D-マンノース、D-グルクロン酸。
比率は2.8:3.0:2.0 (出典:新化粧品ハンドブック)
・淡黄色の粉末状
・分子量は1,000万以上(他のガム質の10~100倍)のため、他とは違う特異な粘性を持ちます
冷凍・解凍耐性も他より優れて、広いpH域で安定しています。
・多糖類特有の優れた使用感。
・水や熱湯に溶けやすい
効果・用途
・天然由来のポリマー※で水にとろみを与えます。低濃度になると高粘度の溶液になる面白い成分。
増粘剤としては使用感に優れ、表皮に保護皮膜を作るため保湿効果も高く、増粘と合わせてクリームや美容液に最適。他、乳化安定など様々なコスメに利用されています。
・メークではファンデ・アイシャドウなどを固形にする為の結合剤として利用。
・食品添加物でも利用されています。
※ポリマーとは「多く連なる」の意。重合体や高分子とも言われる通り、非常に多くの原子が結合して成る巨大分子。
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