ポリビニルアルコール

ポリビニルアルコールの簡易構造式ハーブ・成分解説/記事
ポリビニルアルコールの簡易構造式

■ポリビニルアルコール/PVA

ポリビニルアルコールの原料

アセチレンと酢酸によって作られるポリ酢酸ビニル(ガムのベースになっています)を、メタノール存在下でけん化(加水分解)して得られる成分です。

特徴

ポリビニルアルコールの簡易構造式

ポリビニルアルコールの簡易構造式

性状

・白~薄黄色の粉体

・水に徐々に溶け、少し発熱を伴う。ただし高重合度のものは加熱しないと溶けない。

製造工程にて冷水溶解性の部分けん化(約88%、別の新しい文献では90%)と熱水溶解性の完全けん化(100%)がありますが、完全けん化物は本来もっとも親水性が高いにもかかわらず、高温でのみ水に溶け、低温では溶けません(参考:新化粧品ハンドブック)

・デンプン や カゼイン などより接着力、皮膜形成能が強い。

・分子の重合度、けん化度により皮膜強度や硬度が変化。

・腐敗しない/カビが繁殖しない。

・乳化力に優れる。

効果・用途

■結合剤/皮膜形成剤/増粘剤/乳化安定・補助剤 など

・皮膜形成能が強く、乾くと皮膜を作り、ピールオフパックの主成分になっています。
親水性の増粘剤や乳化・分散の安定性を高め、化粧持ちを良く。頭髪のセットにも利用されます。

・化粧品以外でも食品添加物や紙にも使われています。

解説
ポリ酢酸ビニルは、小さい頃によくそのまま食べてしまう(笑)ガムのベースになっていたり、ポリビニルアルコール自体も食品にも多用されている通り、肌への刺激や感作(アレルギー)作用は無いとされています。
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