パーム油

パームオイル pic by Ricorocksハーブ・成分解説/記事
ミリスチン酸原料の1つ、パームオイル pic by Ricorocks
アブラヤシの実 pic by kumarnm

アブラヤシの実 pic by kumarnm

パーム油の原料

パーム油の原料は”ヤシ(ココヤシ)”ではなく”アブラヤシ”の果実の果肉を圧搾して得られる油脂です。

wikiによると、その中でもギニアアブラヤシが一般的とか。
生産としてはマレーシアやインドネシアが中心です。

なお、核(種子)から得られる油は”パーム核油”となるため、まったく別の原料。

パームオイル pic by Ricorocks

パームオイル pic by Ricorocks

上記は固形ですが、精製方法によっては液状の場合もあります。

特徴

性状

・無色~赤黄色で、液体も固体も存在します。

赤っぽいものはβ-カロテンを残した食用向け。

成分

脂肪酸組成

オレイン酸39.5~42%
リノール酸6~8.5%
ラウリン酸0~0.1%
ミリスチン酸0.5~0.8%
パルミチン酸46~51%
ステアリン酸1.5~3.5%
%は約
(出典:新化粧品ハンドブック)

オレイン酸やパルミチン酸を主体としたトリグリセリド。
脂肪酸組成は牛脂ととても類似し、動物性よりも植物性が好まれる傾向にあるため、とても需要の多いオイル。

効果

油性成分であるため、皮膚の保水・柔軟・保護作用の他、色素成分を均一に広げたり、化粧ノリを良くし、クレンジング効果も備えています。

石けんとして利用される場合は、ヤシ油よりも持続性に優れ、皮膚刺激も弱くなります。

パーム油などの油脂は、ヒトの皮脂の40%を占めるトリグリセリドが主成分のため肌に悪影響はありませんが、ホホバ、ミツロウなどの「ロウ」とは違い、アクネ菌のエサになってしまうためアクネ菌に分解されてしまうと炎症(要はニキビ)を引き起こす可能性があります。

解説
オイル等ではなく、基本は石けんに加工されているので、ニキビは気にしなくても大丈夫かな。その他には誘導体として使われているそうです。
解説
特にコスメ原料としてのパーム油は厚生労働省にも悪い報告はありません。
粉ミルクの原料としてはQ&Aには上がっていますが、問題なしとされています。

 

用途

■酸化防止剤/閉塞剤/エモリエント剤 など

主に石けんの原料として利用されています。

« 成分解説一覧へ

口コミ

タイトルとURLをコピーしました