
核油の原料アブラヤシの実 pic by kumarnm
パーム核油の原料
パーム油の原料は”ヤシ(ココヤシ)”ではなく”アブラヤシ”の果実の核(種子/胚乳)を乾燥し圧搾して得られる油脂です。
なお、”パーム油”は果実を搾取して得られる油脂のため、まったく違う成分となります。
wikiによると、その中でもギニアアブラヤシが一般的とか。
生産としてはマレーシアやインドネシアが中心です。
特徴
性状
・無色~淡黄色で、油状液体。

核は白いので、無色か薄黄色程度かと思っていたのですが、色々画像を探すと白や赤黒いものもあるようです。
成分
脂肪酸組成
オレイン酸 | 10~16.5% |
リノール酸 | 0~1% |
カプリル酸 | 3% |
カプリン酸 | 3~6% |
ラウリン酸 | 50~55% |
ミリスチン酸 | 12~16% |
パルミチン酸 | 6~7.5% |
ステアリン酸 | 1~4% |
(出典:新化粧品ハンドブック)
■参考/パーム油
オレイン酸 | 39.5~42% |
リノール酸 | 6~8.5% |
ラウリン酸 | 0~0.1% |
ミリスチン酸 | 0.5~0.8% |
パルミチン酸 | 46~51% |
ステアリン酸 | 1.5~3.5% |
(出典:新化粧品ハンドブック)
同じアブラヤシ由来とはいえ、果実と核では全く成分が違う事が分かりますね。
パーム油は比較的低刺激ですが、核油になると皮膚に対して刺激があり、牛脂などと併用するのが一般的となります。牛脂はパーム油と構造がにている油脂です。
対して核油の方は、ヤシ油と脂肪酸組成が類似。
効果
・エモリエント効果等、ほかの油脂と同じ効果を持ちますが、(刺激もありますし…)そういった使われ方はあまりしません。
用途
■閉塞剤/感触改善 など
基本的には石けんや洗剤、界面活性剤の原料として使われます。とくにラウリン・ミリスチン酸など高級脂肪酸(洗浄成分)としてはヤシ油も含め、重要な原料となっています。
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