コメヌカ油の原料となるものは、当然コメヌカ。
イネの種子、精米直後のコメヌカから得られる淡黄色の半乾性油(油脂)です。
コメヌカ油に含まれる成分
脂肪酸組成は以下
パルミトレイン酸 | 0.1% |
オレイン酸 | 41.4% |
リノール酸 | 37.5% |
リノレン酸 | 1.6% |
ミリスチン酸 | 0.3% |
パルミチン酸 | 16.2% |
ステアリン酸 | 1.8% |
(出典:新化粧品ハンドブックより)
中性脂肪や遊離脂肪酸(上記、オレイン・リノール・パルミチン酸など)を多量に含み、ロウ分・トコフェロール・ステロール、微量にリン脂質・糖脂質・金属が含まれています。

性質・効果
半乾性油とは、空気に触れて酸化しやすい「乾性油」と、反対に酸化しにくい「不乾性油」の中間に位置する性質を持ち、食用油だとゴマ油などが該当。
高度不飽和脂肪酸※(リノレン酸など)の含有量が少ない点と、トコフェロールやオリザノールにより、空気・熱に対して安定している油で、このオリザノールが紫外線を吸収して皮膚を保護する効果があり、そのままサンスクリーンオイルとして使われている事もあります。
コメヌカ油から作られる石けんは水に溶けやすく洗浄力も優れています。
他、コメ関連の成分では、コメ胚芽油 コメ発酵液 などが存在。
※非常に活性の強いリパーゼを含有することが、遊離脂肪酸を高める原因となっている。(出典:新化粧品ハンドブックより)
特有の匂いがありますが、ごく僅か。
実際にコメヌカ油入りのコスメを使用しても、管理人は匂いを感じませんでした。
どうやら酸化(劣化)が進むと匂いが出てくる傾向があるようですね。
(参考:厚生労働省/化粧品回収の概要より)
サプリメントとしては、フェルラ酸を主成分とした「コメヌカ油抽出物」となり、コレステロールの低下作用。
食用油ではゴマ油と同じく、香りがよく、舌触りも良いとされています。
コスメでの用途
先述した通り、洗浄力や紫外線に対する効果もそうですが、特に水分保持に優れています。
製品ではサンスクリーンや石けん、クレンジング、クリームなど用途は多岐。コスメではありませんが、家庭用洗剤としても使われています。
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