
オリーブの木に成る果実 pic by AkinoAnn
化粧品に配合される成分として、オリーブ油=新名称/オリーブ果実油となり、同じ成分です。
オリーブ果実油の原料
オリーブ果実油の原料となるのは、もちろんモクセイ科の常緑高木であるオリーブからなる果実から搾取して得られる油脂です。
南ヨーロッパ原産ですが、紀元前3000年頃からギリシャでは栽培が行われ、食用としても扱われてきました。
特徴
性状
・無色~淡黄色~淡緑黄色の油状液体
・わずかに匂いアリ
・不飽和度が高く融点が低い。
ただし、オレイン酸が主成分で不飽和度が小さい(二重結合が1つ)く酸化しにくいとされています。

だいたいの植物油は「無色~淡黄色」なんですけどね。実際に観た事はあると思うので分かりますよね?
成分
構成脂肪酸
オレイン酸 | 65~85% |
リノール酸 | 4~15% |
パルミチン酸 | 7~16% |
ステアリン酸 | 3.2%前後 |
■参考/マカデミア種子油
パルミトレイン酸 | 25% |
オレイン酸 | 55% |
リノール酸 | 2% |
ゴンドイン酸 | 2% |
ミリスチン酸 | 1% |
パルミチン酸 | 7% |
ステアリン酸 | 3% |
アラキン酸 | 2% |
ベヘン酸 | 1% |
(出典:新化粧品ハンドブックより)
比較するとオリーブ果実油は、オレイン酸を多く含み、リノール酸やパルミチン酸も含まれています。
効果
・炭化水素(スクワランなど)とは違い、高い保水効果があり肌を柔軟にし水分蒸発を防ぎます。
・油脂はヒトの皮脂の40%を占めるトリグリセリドが主成分のため肌に悪影響はありませんが、ホホバ、ミツロウなどの「ロウ」とは違い、アクネ菌のエサになってしまうためアクネ菌に分解されてしまうと炎症(要はニキビ)を引き起こす可能性があります。
用途
石けんの原料やクリーム、マッサージオイル、ヘアケア製品などに利用されています。

まだ旧名称の「オリーブ油」を表記している製品もありますが、順調に新名称に切り替わっているようです。
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