ラノリン

ラノリンの原料は羊毛の脂肪ハーブ・成分解説/記事
ラノリンの原料は羊毛の脂肪 pic by Lizhi

■ラノリン/脂肪酸(C10-30)(コレステリル/ラノステリル)/旧称:吸着精製ラノリン

ラノリンの原料

ラノリンの原料は羊毛の脂肪

ラノリンの原料は羊毛の脂肪 pic by Lizhi

ラノリンの原料となるものは、羊の羊毛。
正確には羊毛に付着している羊脂(皮脂腺からの分泌物/脂肪様物質)を精製して得られるロウです。

特徴

羊毛に付着している羊脂がラノリン。

羊毛に付着している羊脂がラノリン。pic by kinoAnn

性状

・淡黄色~帯黄褐色で強い粘性を持ち、軟膏様(クリーム・ペースト状の)物質。

・融点は37~43℃

・他ロウ類と同じく高級アルコールと高級脂肪酸とのエステル。
脂肪酸部分は、アンテイソ脂肪酸とイソ脂肪酸が大半を占め、他はα-ヒドロキシ脂肪酸。
ステロール、アルコール部分は、コレステロール、イソコレステロールが大半、他はラノステロールなど。

・ヒトの皮脂に近い組成をもつといわれており、水には溶けないけれど約2倍の吸水性(抱水力)があり、乳化力にも優れています。

昔は色々問題のある成分だった

・ラノリンには液状・還元・硬質・誘導体など様々な種類がありますが、これらは以前のラノリンに臭いやアレルギーに対し問題があったため、その欠点を取り除いたり(ラノリン誘導体ではアレルギー性やベタつき、臭いの減少など)、長所を生かしたり という経緯で作られました。

しかしながら、現在のラノリン(吸着精製ラノリンも)ではアレルギーを引き起こす物質は取り除かれています。

効果・用途

■乳化安定/皮膚保護剤/エモリエント剤/乳化剤 など

特性上、皮膚・毛髪の親和・吸着性に優れています。水分蒸発や柔肌などエモリエント効果が高い。

ヘアケアやメーク・リップ、クリームなどに利用されています。

健康被害報告は特にありません。また、BSE(狂牛病)とも無関係です。

« 成分解説一覧へ

口コミ

タイトルとURLをコピーしました