カオリンの原料
カオリンは、花崗岩が風化し、炭酸ガスを吸収して変化してできた粉末や塊が原料です。
産地はアメリカジョージア州、イギリス、コーンウォールなどで、この産地は特に良質とされ、イギリスではチャイナクレーと呼んでいます。
製造方法は、原石から水洗→選鉱→乾燥→粗粉砕→微粉砕→原料のカオリンとなります。

カオリン含有の中国陶器
このカオリンという名前の由来は、古来中国の磁器原料として用いた純度の高い白色粘度を採掘していた高嶺/Kaulingに由来しているそうです。
特徴

カオリンの簡易構造式
性状
・白色薄片状の粉体
・顔料のため水や油に溶けない粉体状の色材。そしてその中でも有機物を含まないものがこの無機顔料です。
・pH:4.5~7.0
・比重:2.2~2.6(新しい文献では2.61)
・硬度:2.5
・粒子が薄く皮膚への付着力、被覆力に優れる。
・他の無機顔料と比べ、すべり、滑らかさに欠けるため感触は良くない。
効果・用途
■体質顔料/無機顔料/※研磨・スクラブ剤/吸着剤/抗ケーキング剤/増量剤/不透明化剤/皮膚保護剤/滑沢剤 など
主にファンデーションなどメイク製品にて白色顔料、ベビーパウダーに使われます。
タルクなどにあるパール光沢を打ち消す効果もあり。化粧水では賦香剤に使われる事も。
・鉱物を粉体にしたものが使われていましたが、現在では合成的に作られたものが多くあります。主に耐光性(屋外でも変色や劣化が起こりにくい)成分で、メーク製品に必須の着色料です。
これらの成分は光を通さない作用もあり、紫外線防止剤としても配合されています。(SPF、PAの記載が無い場合でも少なからず効果があります。)
※(出典:cosmetic-info.jp より)
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