拡散、共有していただき有難うございます。

グリセリン

グリセリンといえば、コスメを代表する成分です。

■グリセリン(Glycerin)/ 1,2,3-プロパントリオール(1,2,3-Propanetriol)

化粧水は鉄板ですが、ジェルや乳液など水性の保湿剤を必要とする化粧品には欠かせない成分であり、その当たり前だからこそ、効果が高く有用な成分になっています。

由来

グリセリンは元々、植物油、動物脂(ヤシ油・パーム油・牛脂)など天然油脂由来で、それを石ケンや脂肪酸を製造(けん化・高温/高圧で加水分解)する際にできる副産物です。グリセリンを製造する際に脂肪酸、脂肪酸を製造する際にグリセリン と、どちらも同じ事です。

この副産物として生まれたグリセリンを、更に脱水・脱臭などの精製段階を得て、コスメに配合されるグリセリンとなります。

・なお、95%以上含有しているものは「濃グリセリン」と呼び、プロピレンから合成されたものは「合成グリセリン」(コスメ表記としてはグリセリン)とされています。

★成分検定の参考書籍でもある、「化粧品成分ガイド 第6版」によると、近年では化学合成原料の比率が高いそうです。
植物性原料にこだわっている製品では、グリセリンの原料を明記しているところもありますね。

・他、脱水結合し合成した「ジグリセリン」はグリセリンの保湿効果を更に高めた成分ですが、濃グリセリンジグリセリンです。

解説
★これに関しては、動物油全体で牛脂が多く使われていましたが、狂牛病の発症が起きた当時(医薬審発第1434号)によって、日本も含む複数の国で禁止されてしまったためのようです。(参考:新化粧品ハンドブック)

なお、牛以外の動物油としては豚・馬・鳥・魚 由来が使われています。

解説
グリセリンは化学合成原料が多いですが、代替としてはパーム油等も一般的なようですので、「植物性原料のグリセリンを使用」という訴求は、割と当たり前で、表記する程度の事ではなさそう・・・
■厚生労働省

・濃グリセリンは95%以上とお話しましたが、グリセリンに関しては「84~87%を含む(比重による)」ものとされています。
(参考:「医薬部外品原料規格 2006」の一部改正について/厚生労働省)

・厚生労働省の化粧品基準にて、”化粧品に配合されるグリセリンは、当該成分 100g 中ジエチレングリコール 0.1g以下のものでなければならない。” とあり。

この「ジエチレングリコール」はネガティブリストに該当し、「使ってはならない」 or 「使用量の制限」があり、近頃のコスメではほぼ使用されていません。

解説
別意味での由来といえば、現場作業員の手が「やらた潤っている」ということから原因を探したところ「グリス」を日々使っており、グリセリンに保湿効果がある事が判明した 的なやつでしたよね??
■化学式/C3H8O3:92.09
グリセリンの簡易構造式

グリセリンの簡易構造式

で、もう少しわかりやすく表記すると

グリセリンの簡易構造式/わかりやすく

グリセリンの簡易構造式/わかりやすく

このような感じ。

「CH」の炭化水素は水に馴染みませんが、「O」を含み、水である「H2O」と似ている構造のため、水に馴染みやすい=水溶性の成分であることが分かりますね。

効果・性質

・水と同じく成分を溶けやすくし、低温でも固まりにくい特徴があり、吸水性が高い

・精製されているので無色透明・無臭。粘性の液体で、甘い味がするようですが、流石に管理人も舐めた事はありません。

・水と混ざると溶解熱が発生するので「ホット○○○」などグリセリンが成分表示の上部にある場合は温感化粧品と判断できます。

解説
吸水性が高い」とあるように、空気中の水分すら吸収しだしてしまうため、自作コスメでグリセリンをキープしている方は、しっかり密閉しましょう。

■効果

効果としては保湿・保水やエモリエント効果。

しかも他のヒアルロン酸Naやコラーゲンなどと相性が良く、薄い被膜を作ることで保湿効果が高まり、伸び、滑りも良くなります。

解説
「グリセリンだけのスキンケア製品」は見かけませんが、相乗効果を考えると、グリセリン単体だけではもったいない感じですかね。とはいえ水性であればグリセリンは欠かせない!
解説
この「吸水性」がアダとなることもあり、乾燥時期にグリセリン高濃度配合のコスメを使うと、逆に「皮膚の水分を吸収してしまう」事もあります。

自作コスメや、市販コスメでも推奨時期が定められている製品は気を付けた方がよいかも。
「グリセリンだけのスキンケア製品」がないのも、ここら辺の事情が絡んできているのかもしれません。

■参考

グリセリンを配合した化粧品を塗布した際に経表皮水分喪失が低下したり角層水分量が増加することが示され、また角層表面の柔軟効果および皮膚状態の改善効果が認められている
(出典:M.D.Batt.et.:J.Soc.Cosemet.Chem,39,367(1988))

用途

水性成分 /保湿・保水剤/ 減粘剤/ 皮膚保護剤/ 静菌 など

化粧品の成分は単体で使用するのではなく、色々掛け合わせて成り立つ製品が多く、グリセリンに関しても、その性質に合わせて色々な使われ方がされています。

一般的には保湿・保水剤として使われ、プラスして静菌の効果も受けられる感じですね。

■ホット系
アイブロウとフィトリフト ホットクレンジングジェル

アイブロウでフィトリフト ホットクレンジングジェルのメーク落ちチェック

効果・性質で登場したホット系の製品では、グリセリンの配合比率が高く、クレンジングでもメーク落とし成分の油や界面活性剤が一番多く配合されているのではなく、グリセリンが一番多いという事がよくあります。

クレンジングではないホット系製品の場合も、水が入っていない or 水よりもグリセリンの方が多く入っています。

■サプリメント

サプリの場合は主に植物性の軟化剤として。

・主に液体(カプセル)サプリに使用。
パーム油が主流で、石油から化学精製された物は一般的に使用されてません。


口コミ投稿

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)