■コレステロール/コレステリン
コレステロールの原料

コレステロールの簡易構造式
コレステロールの原料は、ラノリン からのけん化分解、牛・豚の脳や、魚肝油、イカの内臓から作られています。
抽出はコレステロールをクロロホルム、無水エタノール、酢酸エチルで再結晶することで針状結晶として得られます。
もちろんコレステロールは、あの健康面でよく登場するコレステロールと同じ(実際はちょっと違うけど/コレステロール分子自体を指すものではない)で、哺乳類など動物の脳や神経、副腎線の他、卵黄にも多く含まれ、遊離、脂肪酸エステルとして存在している成分です。
ヒトの細胞膜で重要な役割を果たすコレステロールは、皮膚分泌液にも含まれており、スフィンゴ脂質 と同じく細胞間脂質を構成する成分でもあります。
特徴
性状
・白色光沢の粒、薄片状の結晶
・融点は146~150℃
・水には溶けず、温アルコール、四塩化炭素、エーテルおよび、ほとんどの油脂(オイル)類、脂肪酸に可溶。
効果・用途
■油性成分/保湿剤/エモリエント剤/乳化安定剤/非水系増粘剤 など
水を抱え込む働きが大きく、浸透性も良く、刺激も少ない。
保湿・柔軟効果を持ち、肌荒れ用クリームなどに使われる原料です。ヘアケアの場合は、髪に潤いと弾力を与えます。
ベースとしても、リポゾームなどの生体親和性の高い構造を安定させます。
« 成分解説一覧へ
口コミ