ミツロウの原料

ミツロウの原料はミツバチの分泌物
これは直接ミツバチから抽出するのではなく、巣を熱湯にいれてロウを分離させた後、異物を取り除きます。
更に漂白したものは「サラシミツロウ」(白色)と呼ばれます。
特徴

ミツロウ
性状
・黄色~黄褐色で多少のにおいアリ。色は花粉由来とされています。
原料としては上記画像の固体の他に、米粒のようなチップ状も。
・粘りがあり、乳化しやすい性状。
・冷えているとモロく、光沢は少ない。
・水や鉱物油には溶けませんが、クロロホルムや植物油などには溶けます。
■成分
ミツロウの種類 | 高酸価 | 低酸価 |
ロウエステル | 67~72% | 68~75% |
遊離脂肪酸 | 13~16% | 5~9% |
遊離アルコール | 1~2% | 1~2% |
炭化水素 | 10~14% | 16~21% |
その他 | - | トリグリセリド4%(C14,C16,C18) |
(出典:新化粧品ハンドブック)ヨーロッパミツバチは酸価(油脂の指標となるもの)が高く、パーム油など未精製の油脂と類似する高酸価ミツロウとなり、エステルの主成分はパルミチン酸ミリシル。
一方、トウヨウミツバチは酸価が低く、低酸価ミツロウ。
エステルの主成分は、16-ヒドロキシパルミチン酸セリル、パルミチン酸セリル。
効果
・古来から用途は様々ありますが、化粧品としては高い保湿力を備えています。特に機密性が高いので皮膚保護に役立ちます。
用途
■サプリ:光沢剤/錠剤結合
■サプリメント
・固める為の他、サプリをコーティングすることで保湿や劣化を防ぐ効果もある模様。類似素材は光沢剤
■コスメ
・成型のしやすや、融点を高めて柔らかい感触を与える為、リップなどに利用。
・ホウ砂と併用し乳化剤に。
・油性成分の一つで炭化水素には溶けない。ロウ(高級脂肪酸+高級アルコールが結合した構造を持つ天然の油性成分。かたさ調整、ツヤ出しに)

ミツロウはスティックタイプのメーク製品に多く使われていますね。
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