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バチルアルコール

■バチルアルコール/グリセリルモノステアリルエーテル

バチルアルコールの原料

バチルアルコールの”バチル”の由来はエイ

バチルアルコールの”バチル”の由来はエイ。

photo by Brian Gratwicke

スルメイカ、タラバガニ、ズワイガニなどの肝油に含まれ、特に「スクワラン」の原料にもなるサメ肝油のスクワレンと共に、不けん化物中にバチルアルコールのジアシル体(ジグリセリド)として存在しています。

コスメなどの工業用の原料としては、「ステアリルアルコール」と「エピクロロヒドリン(これ自体は劇物ですが、バチルアルコール自体は試験によりかなり安全)」から製造されています。

なお、バチルの名は「Batoidei」=平らな魚(エイ類など)が由来です。(出典:新化粧品ハンドブック)

解説
魚の肝油は「コレステロール」の原料にもなっており、様々なコスメ成分の原料として引っ張りだこなんですね~

特徴

バチルアルコールの簡易構造式

バチルアルコールの簡易構造式

性状

・白~微黄色の結晶性粉末

・においはほぼナシ

ミネラルオイル には溶けず、エタノールプロピレングリコール にはほぼ溶けない。

・融点:60~70℃

・100~110℃の加熱下で長時間空気酸化しても、酸価の時間変化がなく、極めて安定性に優れています。また、耐加水分解性にも優れ、キミルアルコールの混合品は単一の時と比べ、融点が低く、乳化特性に優れています。

効果・用途

エモリエント剤/増粘剤/乳化・乳化安定剤

エモリエント用途以外では、硬さ・感触調整に少量配合される場合もあります。

・伸びがよく、感触がしなやか。保湿性に優れ、更に静菌力、ヒドロコルチゾン(色々な医薬品に配合配合されている成分で、要はステロイド剤)に匹敵する抗炎症効果※1(消炎作用)があります。

・保護皮膜を形成する効果がありますが、ロウ、高級脂肪酸、高級アルコールなどのワックス成分よりも、(良い意味で)油性感が少ない。

これらにより、軟膏に利用すると、傷の回復速度の促進も期待できます。

安全性

※2
■LD50 750mg/kg
これはマウスの腹腔内注射による数値。これで50%(50/100)のマウスが死亡する量。
”750mg”のところが”300mg”を切ると劇物、”50mg”まで下がると毒物。

・ヒトパッチテストでは陰性(安全)

・ウサギにおける皮膚刺激では、5日間の連続接触によりほとんど刺激がみられない。
ウサギの眼に対する刺激は、わずかに一時的刺激をおこすが経時的に消退し、ほとんど影響がない。

解説
書籍によっては、タダの粘度調整成分なのですが、掘り下げてみると凄い有用な成分だと分かりますね...
解説
記事内に登場したキミルアルコールも同由来、同効果で有用な成分です。...が、キミルアルコールを配合したコスメは観た事がありませんな。

※1/(ヒドロコルチゾン匹敵する抗炎症効果:出典:R.G Berfod, et al.:Arch. Intern. Pharmacodyn.,173,56(1968))

※2/(安全性について:出典&参考:新化粧品ハンドブック)


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