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酵素-キモトリプシンの概要と役割

カテゴリ:成分

キモトリプシンとは

体内には豊富な種類の酵素が存在しており、それぞれの酵素が独自の働きを持っています。
そのため、体内の酵素と一口に言っても、どの酵素が不足しているかによって引き起こす体調不良や病気の内容は異なってきますし、改善のために補う酵素もそれによって変化します。

体内の酵素の中でも消化酵素の一つであるキモトリプシンは、エンドペプチダーゼ、セリンプロテアーゼの一種です。肝トリプシンというのは膵臓にある膵液に含まれる消化酵素の一種で、芳香族アミノ酸のカルボキシル基側のペプチド結合を加水分解する働きを担っています。具体的には、膵臓からキモトリプシノーゲンとして分泌された物質が、他の酵素の助けを借りてキモトリプシンとなり、体内にある芳香族アミノ酸の分解を担っています。
この物質は膵臓が弱ると当然分泌力が落ちてしまいますので、原因は比較的見つけやすくなります。

キモトリプシンは脊椎動物の体内には必ず存在する酵素ですが、人の場合には最適pHは8~9程度の弱塩基性になります。脊椎動物の膵液中に含まれる主要消化酵素の一つであり、これが不足することによって体内の消化がうまく行われなくなることもあります。キモトリプシンはトリプシンとも似た働きをするといわれていますが、詳しく見れば若干の違いがあり、トリプシンが十分に存在すれば問題ないというものでもありません。

アミノ酸の分解以外にもさまざまな働きを担っており、海外では消化酵素として以外の使われ方もされています。膵臓が弱ってくるとアミノ酸を分解して吸収することが困難になりますので、食事に気を付けても十分な栄養素が摂取できなくなることもあり、健康面で考えても十分な量が常に必要になる消化酵素の一つとなっています。

膵臓が弱っている人は病院でこの消化酵素の量が十分であるか、また、正常に活動しているかの検査を行うこともありますので、異常を感じたときには病院で早目に受診しましょう。

キモトリプシンと医療

前述した通り、キモトリプシンの役割はトリプシンとほぼ同じといわれています。
つまり、消化酵素の不足を補い、潰瘍や損傷をきたした部分の自然治癒力を高めることができます。
また、膿を取り除いたり血腫部位の治癒を促進させたり、髄膜炎や床ずれの治癒を促すなど働きもありますので、内服だけでなく外用薬としても使用されています。

白内障の手術の治癒を早める目的として利用されることもあります。
このほか、海外では歯科治療で抜歯の前後にキモトリプシンを使用し、歯肉の治癒が大幅に早まるという評価もされてります。また、初期がんの化学療法にも用いられるなど、様々な活用方法があります。

なお、トリプシンは一部植物由来のものもありますが、キモトリプシンは動物由来のもののみとなっており、脊椎動物には必ず存在している物質です。種によって細かい働きや最適なpHなどは異なってきますが、主な役割はどの動物においても共通しており、必要不可欠な酵素の一つとなってます。

キモトリプシンは体内で生成され、膵臓から分泌される消化液に含まれています。その活性部位には疎水性ポケットがあり、芳香族側鎖が取り込まれることによって酵素基質複合体が形成されるという仕組みになっています。

方向性アミノ酸を分解、消化することによって、体内に必要な栄養素を供給しやすくなりますので、トリプシンだけでなくキモトリプシンも非常に重要な存在となっています。
また、キモトリプシンは本来の消化酵素としての働きだけでも体内に必要な物質ですが、上記のように治癒力を高めるという働きにおいてはかなりの万能性を持っていますので、今後も内服や外用薬として使われる場面が増えていくものと考えられています。

逆に言えば、膵臓の機能が弱ってこのキモトリプシンの分泌量が減少すると、傷が治りにくくなったり体内の潰瘍や膿、血腫などの治癒が遅くなるということでもありますので、常に気を付けておきたい内臓です。

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