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2-1)機能性成分(美容成分)

ロシオン エクラ
機能性成分(美容成分)
各化粧品検定の教材

各化粧品検定の教材

こちらは以下の検定に向けた管理人自身の勉強も兼ねています。

・化粧品成分スペシャリスト(化粧品成分検定1級/2級)

検定試験について | CILA 化粧品成分検定協会

・日本化粧品検定1級/2級

日本化粧品検定について | 女性に人気の美容資格【日本化粧品検定】

機能性成分美容成分)は多くありますが、誰もが耳にする一般的/代表的な成分の機能や概要を覚えて行きましょう。

各メーカーが販売しているコスメの”売り”でもあり、ちょっと詰まらないベース成分よりもきっと理解しやすいでしょう。

以下の太字は問題集にて特に出てくる事柄です。

機能性成分

機能性成分は美白、抗炎症、エイジングケアなど俗に言う美容成分だけではなく、ピーリングや紫外線防止など肌に”機能”する成分が該当します。

中には厚生労働省に効果表示を認められた医薬部外品が含まれるのも特徴です。
尚、医薬部外品(医薬部外品添加物)は2017年12月時点で2,749も存在し、定期的に追加・削除(基本的には増えている)が行われています。

参考:化粧品・医薬部外品/厚生労働省

流石に全成分を網羅することは難しいので「CILA 化粧品成分検定」の試験範囲内に留めています。

美白

そもそも美白コスメの定義は
”紫外線によるメラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすを防ぐ”
というもので、本来の肌をより白くするものではありません

主な美白成分の働きは

■メラニン生成の抑制
■メラニン排出を促進
■メラニンを還元

する事です。
美白成分の1つであるトラネキサム酸は止血剤としての用途もあり、肝斑の改善効果も認められています。ですので美白成分が上記の”メラニン”に対する働きみの、という訳ではありません。

美白成分のメラニン
に対する効果
代表的な成分
(重複あり)
生成を抑制ビタミンC誘導体、(β・α)アブルチン、プラセンタエキスカミツレエキス
コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、リノール酸、トラネキサム酸 など
排出を促進ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、リノール酸 など
還元ビタミンC誘導体、エラグ酸 など
※ビタミンC誘導体=リン酸アスコルビルMg/リン酸L-アスコルビルマグネシウム/アスコルビン酸Mg
(出典:CiLA 化粧品成分検定公式テキスト より)
解説
美白は 白い肌をより白く というよりも 出来てしまったものに対して対処する と捉えます。
ですので、「出来る前に」対策しておくことも大切ですね。
解説
美白という概念は肌本来の防御作用であるメラニンに対しているため、皮膚のバリア機能を破壊する恐れもあるそうで、美白否定論もある との事です。

(ここから主観)そんな事を言ったらアンチエイジングもモロ自然の摂理に反してしまうと思うのですが...

リン酸アスコルビルMg

・リン酸L-アスコルビルマグネシウム/アスコルビン酸Mg/ビタミンC誘導体

■メラニン生成の抑制
■メラニン排出を促進
メラニンを還元

・通常のビタミンCを誘導体加工し壊れにくく(酸化しにくく)肌に浸透しやすくした成分です。

誘導体とは不安定な成分に対しリン酸や糖などを化学的にくっつけて安定させる加工です。
作用のメカニズムはリン酸や糖が肌に存在する酵素によって分離され、角質層に届く頃にビタミンC(ビタミンC以外の誘導体もアリ)に戻り効果を発揮します。

ビタミンCの酸化防止作用は自身が酸化することによって相手の酸化を防止するのでそのままの状態だと酵素のせいで作用が半減してしまいます。

また、今回のアスコルビンで云うとMg=マグネシウム=ミネラル の部分があることで皮膚細胞の奥へ入りやすくなり、12時間以上角質層に留まり効果を発揮。通常のビタミンCと比較すると約8倍の量が皮膚に取り込まれるとされています。

・美白以外の働きとしては、皮脂の分泌抑制、抗酸化作用やコラーゲンの生成促進(コラーゲンとの相性が良い)効果があります。

アルブチン

・α-アルブチン/β-アルブチン/ハイドロキノン誘導体

■メラニン生成の抑制

・糖とハイドロキノンを合成したものがアルブチン(ハイドロキノン糖誘導体)。
ハイドロキノンは医療で使われる漂白成分でその強さから継続使用により白斑の報告もあります。これを誘導体化したものなので、本来の刺激もほとんどない美白成分として使われています。

作用はハイドロキノン同様で、”メラニン生成に関わるチロシナーゼに直接作用し、シミの原因となるメラニンの合成を阻害”
もちろん刺激が少ない分、美白効果も落ちているためシミの除去というよりも抑制レベルになっています。

・ハイドロキノン誘導体にはブドウ糖を結合したα-アルブチンとコケモモなどツツジ科ハーブ由来のβ-アルブチンが存在しますが、α-アルブチンの方が研究によりβの10倍のメラニン生成抑制効果がある事が判明しています。

もっと詳しく≫アルブチンの美白効果や安全性/副作用とは

プラセンタエキス

■メラニン生成の抑制
メラニン排出を促進

・豚、羊、馬の胎盤から精製水で抽出しますが、植物性のメロンプラセンタは胚芽、海洋性(マリン)プラセンタは鮭などの卵巣膜から抽出しています。

・サプリメントとしてもよく利用(エキス末)されていますが、コスメでも有用で美白効果以外にも保湿、皮膚の血行促進効果、新陳代謝作用、そして頭皮脱毛の予防など様々です。
美白作用としては代謝を高めてメラニン排除を抑制し、日焼けによるシミ・そばかすの改善、色素沈着を防ぎます。

もっと詳しく≫プラセンタとは。その効果・副作用は?

カミツレ花エキス

カミツレエキス/カモミールエキス/(医薬部外品)カモミラエキス

■メラニン生成の抑制

・カモミールの花由来。その精油にはカマズレン、アズレン、ピザボロール、フラボノイドなどが含まれています。

・美白以外の効果も多く、保湿、抗炎症、養毛、収れん、殺菌、血行促進、充血除去、かゆみ止めなど様々で、特に消炎効果が高く乾燥による肌荒れ、ニキビなどの皮膚炎防止の為に利用されています。

解説
次項の抗炎症にも該当する成分ですね。

抗炎症

・抗炎症とは
乾燥や紫外線、化学・物理的刺激などの外部や、疾病、精神状態など内部環境によって発症する炎症(カミソリ負けやニキビも含む)を抑えて予防・抑制する作用/成分です。

・抗炎症を担う成分は、特に医薬部外品や医薬品の抗炎症剤として表記・配合されている場合があります。

カンゾウ根エキス

・医薬品/医薬部外品

・甘草根茎に3~4%含まれる甘味成分の「トリテルペノイド配糖体」を抽出し精製したエキスで水溶性。
尚、精製されたカンゾウ根エキスは無味無臭。

・主成分は「グリチルリチン酸」や多種のフラボノイドで消炎、美白、保湿の効果がありますが、特に抗アレルギー作用が強くアトピー性皮膚炎の方でも使用できるコスメに配合されています。

解説
甘い草と書くだけあってグリチルリチン酸は砂糖の250倍もの甘味を持つ甘味料としても有名で、コスメだけでなくサプリや調味料にも使われています。
解説
これ1つで機能性成分の役目を補えそうですが、医薬品/医薬部外品にもなる通り、作用が強く配合上限が決まっています。

グリチルリチン酸2K

・医薬品/医薬部外品

・グリチルリチン酸2カリウム/グリチルリチン酸ジカリウム

カンゾウ根エキスで出てきた「グリチルリチン酸」を誘導体化した水溶性成分で、こちらも強い抗炎症作用があります。
水溶性なので化粧水に配合される場合が多くあります。

・医薬品のステロイドホルモンと構造骨格が似ていますが、こちらには免疫抑制作用はありません。

グリチルリチン酸ステアリル

・グリチルリチン酸誘導体の油溶性のものは「グリチルリチン酸ステアリル」となります。
こちらは油溶性の特徴を活かしクリームやオイル系の製品に配合されます。

・グリチルリチン酸2Kよりも作用が強く、抗炎症・抗アレルギーへの効果が期待できます。

アラントイン

・医薬品/医薬部外品(0.3%上限)

・牛の羊膜の分泌液から発見された成分。
様々なものに存在し、タバコ種子、小麦芽、かたつむり粘膜や尿素からも合成されます。

・細胞増殖が期待でき、消炎効果によってニキビの赤みを抑えることもできます。

・水によく溶けるためコスメでも多くの製品に配合できます。

ヨクイニンエキス

・ハトムギ/ハトムギエキス

・ハトムギ由来の成分ですが、その種子から種皮を取り除いたエキスがヨクイニンエキス。
種子から得られたエキスがハトムギエキスと定義されています。

・保湿・消炎効果が高い。

はと麦とは、また効果や働きとは

エイジングケア(抗シワ)

・コスメでいわれるエイジングケア/アンチエイジング効果とは主に抗シワを指します。

・単に”シワ”に効果があるのではなく、シワにも種類があり、それに対応した機能性成分も異なります。
小さいシワは表面(角質層から表皮)、大きなシワは深い(真皮)部分。

種類概要有効な成分
乾燥性のシワ角質層の乾燥により起る細かく浅いシワ保湿により改善。
主にコラーゲンやヒアルロン酸が有効
小ジワ目じりなど(表皮から真皮乳頭層まで)
にできるシワ
ビタミンA誘導体。
ヒアルロン酸合成を促進して
表皮のターンオーバーに作用します。
長くて深い
明瞭なシワ
頬やあごなど自然老化や日光ダメージの光老化
による永久的なもの(と考えられている)シワ。
レチノイン酸やレチノールにより
コラーゲン・エラスチン線維の
変質を防ぐのが良いとされています。
(出典:CiLA 化粧品成分検定公式テキスト より)

パルミチン酸レチノール

■目じりの小ジワ
■明瞭なシワ

・ビタミンA油/レチノール誘導体

・要はビタミンA。アルコールと油剤には溶けますが水には溶けません。

・上記表の通り、真皮組織のコラーゲンやエラスチンなどの生成を促進(劣化を防ぐ)して深いシワに効果があると共に、浅い紫外線などの小ジワにも効果があります。

フラーレン

・水に溶けにくい性質のフラーレンを生体適応型フラーレン(高度精製)にすることで化粧品への配合を可能にしています。

・60個の炭素のみの構造で、活性炭のような吸着作用により活性酸素など老化のダメージ物質を取り込んで無害化します。抗酸化力はビタミンCの100倍と言われており、シワ予防・改善の他、様々なアンチエイジングとして働きます。

・フラーレンについて
ホワイトエッセンス/肌覚醒プログラムレビュー内
フラーレン配合美容オイル/ワイエスラボレビュー内

アセチルヘキサペプチド-8

■表情ジワ
■明瞭なシワ

・(旧称)アセチルヘキサペプチド-3

・植物由来のアミノ酸から結合してできたペプチド成分。

・ボツリヌス菌をしようしたいわゆるボトックス注射の代替成分として(開発元のスペインではボトックス注射が禁止されていた)開発されました。当然注射程の即効性はありませんが、表情ジワの原因物質の分泌を抑え、神経細胞の活動を和らげることで筋肉の収縮を減少し、表情筋の緊張を緩和する作用があります。

パルミトイルペンタペプチド-4

・アセチルヘキサペプチド-8と同じくアミノ酸で構成される非常に安全(アレルギー・副作用など)な成分。

・線維芽細胞に働きかけコラーゲンの生成をを促進し、シワを改善&皮膚にうるおいを与えるとしています。
アセチルヘキサペプチド-8よりは作用が穏やかです。

※線維芽細胞とはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出す源の成分で、真皮に存在しています。

ユビキノン

■乾燥による小ジワ

・医薬品/医薬部外品/ネガティブリスト(使用量制限または使用禁止成分)

COQ10/コエンザイムQ10

・もともとヒトの体内にも存在する酵素です。

・高い抗酸化作用を持ち、紫外線によるシワやくすみにも効果があります。

白金

・プラチナ

・ユビキノンは特定の活性酸素にしか効果を期待できませんが、白金は11種類全ての活性酸素に対して強い効果を発揮します。
しかも半永久的に抗酸化作用を持ち続ける成分です。

・安全性が高く、食品添加物にもなっています。

肌質改善

・主に肌バリア機能の修復や肌本来の保湿機能を高める成分です。
ヒアルロン酸やコラーゲンなど成分の力で保湿・保水するものとは根本的な作用が違い、結果は同じでも「肌本来の」という事が重要になります。

・体内の水分や成分の流出を防止し、外部からの異物混入を防ぐのが肌バリア機能の役目です。
このバリア機能は角質細胞の間に存在する「細胞間脂質」と呼ばれるもので、セラミド、脂肪酸、コレステロールが主成分になっています。

セラミド

スフィンゴ脂質

・先述した「細胞間脂質」内の約50%を占めるのがセラミドです。そのセラミドも複数存在し、一番多く存在しているのがセラミド2。そして加齢で減少してしまうのがセラミド3と6です。
種類も多くありますが、由来も植物(コメヌカフィンゴ糖脂質など)、動物(馬由来はセレブロシド)、酵母、合成など様々で、脂質でありながら親水基を持ち水と油に溶けやすい性質(粉末状)を持っています。

・このバリア機能を担うセラミドが不足してしまうと結果的に敏感肌になり、アトピー性皮膚炎の方はこれらのセラミドをつくることが難しく、特にセラミド1が顕著に少ないことが分かっています。

セラミドの働きや効果、種類とは

スフィンゴ糖脂質

・高い保湿力と肌荒れ防止効果も備えた成分で、皮膚が薄い部分にも使用することができます。

解説
スフィンゴ糖脂質は洗顔に配合された場合、洗い流してもしっとり感が残る程保湿力が高いそうです。