エラスチンとはどういった成分なのでしょうか。バストに対する効果や摂取量、相性の良い成分の他、エラスチン減少の原因などなど。
エラスチンとは
エラスチンとは線維芽細胞(結合組織に最も多く含まれる細胞)から作られるたんぱく質から成るペプチドとアミノ酸であり、コラーゲンの交点に巻き、絡みつく事で真皮を支えています。
(コラーゲンが太く交差したゴムの柱だとすると、エラスチンがそれを結び付け、柱にも巻きついて束ねて補強するゴム紐のようなイメージです)
エラスチンは真皮以外にも皮膚の1番奥(皮膚の深い管状の内側の層)に存在し、血管、靭帯、肺、腱など体の様々な組織に存在し、弾性を必要とする組織や臓器の主要な構成成分で弾性線維のコアタンパク質です。
そのたんぱく質は1000近いアミノ酸で構成され、その中でもデスモシンとイソデスモシンはエラスチンにしか含まれない特殊なアミノ酸です。
皮膚組織にはコラーゲン70%に対し、エラスチンは4%しか存在しませんが、項靭帯では70~80%を占め、大動脈では50%と大部分を占めます。
組織中では不溶性で、伸縮性は良いですが、張力に対する抵抗性はコラーゲンに比べて極めて弱いというデータがあります。
■主な効果/肌の弾力・ハリ、血管、靭帯
エラスチンはコラーゲンと合わさる事で、肌の弾力、ハリを担い、クッションの役割も果たします。これは加齢、紫外線によって減少してしまい、肌の弾力、ハリも衰えることになります。
他、血管の柔軟性も保ち、動脈硬化や心筋梗塞など血管に関わる疾患の予防に役立ちます。また、真皮への役割と同じく靭帯にも伸縮性を持たせる事ができます。
エラスチンはスキンケア製品に含まれていることもありますが、それは皮膚にあるエラスチンとは別物と考えて下さい。スキンケア製品に含まれている成分であるエラスチンは、皮膚の層に浸透することができず、細胞レベルで効果をもたらすことができません。
エラスチンを肌に塗布しても、吸収される事はなく、上記のような効果は期待できませんが、
グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸、セラミドなどと合わせることで、保湿、保水作用を得る事が出来ます。

元々コスメに配合されている場合もありますし、美容マスクに含まれている事もしばしば。
エラスチンが減少する原因
■喫煙
人が喫煙すると、その煙に含まれる発癌物質が体内に入り、エラスチンを分解してしまいます。
エラスチン繊維組織は皮膚の弾力性を保つ働きをしているので、それが欠如すると皮膚は垂れてしまう。この繊維組織は胸の組織にあり、喫煙を続けるとだんだんその組織を分解して結果的に胸の垂れに繋がってしまういます。
■老化
加齢と共に、皮膚を垂れないようにする体のエラスチン繊維組織と、組織に耐久力と伸縮性をもたらすコラーゲン繊維組織が減少します。その度合いは遺伝などによって特に千差万別であるとコロンビアの健康省庁では述べていました。女性は特にこの影響を月経閉止期に体感することとなり、月経閉止期になるとコラーゲン繊維組織がもっとも早いペースで減少してしまいます。
皮膚にはコラーゲンではなくエラスチン?
歳をとるうちにあなたはエラスチン(遺伝要素もあるが)を作ることができなくなるということはよく知られているが、それをひっくり返すことはできるのか?
「垂れていて張りがない、どう見ても皺がある年老いた肌なら、それらコラーゲンが不足している合図である。」
と、Boca Raton氏と、外科医のSteven Fagien氏は述べた。
「エラスチンの欠乏した肌は、何年も座っている古いレザーシートのようなものだ。一度はふかふかで柔らかく張りがあったレザーも、時を経て薄くなり、ゆがみ、そして皺になってしまう。同じ現象が皮膚でも起こるのだ。皮膚にある繊維だけでなく、その間にあるエラスチンも失ってしまう。」
Fagien医師はレザーを使って老化した皮膚やシワを処理しても、皮膚の性質やそのしなやかさは少ししか改善しないと主張している。なぜなら、エラスチンではなくコラーゲンを投与しているからである。※
⇒豚由来エラスチン・コラーゲン・ビタミンC・ヒアルロン酸 全てを配合したサプリ
バストに対する効果
肌のハリや弾力を保つことができる成分と言えばヒアルロン酸の成分やコラーゲンなどが有名な成分で、エラスチンについてはこの成分を結び付ける役割がある成分としても知られています。
エラスチンを摂取することによって肌の弾力を保つ働きをするので、真皮に存在するこの成分の働きによってクッション性能を高めて、なおかつ肌にハリや弾力を与える働きがあります。
バストに対する効果は、この働きを利用し、年齢が高くなるにつれてエラスチンは正常に生産されなくなり、変性したり、減少してしまい、バストのハリ・弾力が低下、なおかつ張りが無くなってしまった場合にエラスチンを体内に取り入れることによってバストの肌が以前の状態のように復活するというものです。
バストの垂れ(皮膚のたるみ)にも影響し、クーパー靭帯という組織によって支えられているバストはエラスチンを必要としていますが、一度衰えてしまうと元に戻らないという取り返しのつかない靭帯でもあります。
バストアップサプリに含有されている成分の働きの多くは女性ホルモンとしての働きを体内で発揮し、それによってバストアップを図るというのが一般的になっていますが、エラスチンにおいては弾力を持たせるというのが基本的な機序になっているので他の成分との親和性にも優れている特徴があります。

なに由来のエラスチンが良いのか
エラスチンは哺乳類、魚類に含まれており、抽出する事は可能で、エラスチンサプリメントで多いのが魚由来ですが
現在一番良いとされているものは、人間に一番近い構造を持った豚のエラスチンと言われています。
ブタ由来から作られるエラスチンペプチドは、各メーカーありますが、日本ハムも供給しており、分子量1000~3000の低分子なのが売りだそう。豚肉加工といえば日本ハム。納得です。
牛由来のエラスチンは狂牛病のリスクは無いと言われており、牛スジには多くのエラスチンが含まれているので、食事から摂取する場合は良いでしょう。
豚の心臓(ハツ)にも多く含まれていますが、定期的な摂取は難しいかもしれません。
その点、魚由来も比較的低価格なサプリが多いので、コストパフォーマンスから考えると魚由来のエラスチンの選択も良いのではないでしょうか。
カツオ由来も高品質?!
狂牛病など家畜伝染病などからカツオの動脈球由来のエラスチンが使われるようになりました。
カツオから抽出、加工されたエラスチンペプチドはカツオエラスチンと呼ばれ、元々食用にされてたことから安全性も高く評価されています。
ヒトによる13ヵ月間の 400mg/日 の試験によっても安全性が確認されています。
アミノ酸含有量も従来のエラスチンと同等で高純度です。
(出典:食品加工技術2015 より)

加水分解エラスチンを作る段階で、アルカリ性水溶液を使って洗浄、脱臭するのですが、これで消えないなら仕方ないですね。
実際にエラスチン配合サプリのカプセルを割って確かめましたが無臭でした。商品によって違いがあるようです。

豚の方がヒトと近いから、同じ量のエラスチンを摂取するならば、豚の方が吸収や効果の期待も高いということでしょうか。
合わせて摂りたい成分
■コラーゲン+ビタミンC/ビタミンA/ビタミンK
肌やバストのハリ、弾力にはコラーゲンの協力が欠かせません。
ですので、コラーゲンと、コラーゲンと相性が良いビタミンCも同時に摂取すると良いでしょう。
取り込んだエラスチンが消化で分解され、再度エラスチンとして合成させる時に、ビタミンAとビタミンKが合成を早めてくれます。
エラスチンを再構築するのは最初に書いたデスモシンとイソデスモシンの役割と言われていますが、これはエラスチンにしか含まれない成分なので、「合わせて摂る」ことは不可能です。但し、品質の良いエラスチンはこれらを多く含むので良いとされています。
コラーゲンもそうですが、エラスチンも摂取する場合は低分子化されていた方が吸収されやすいと言われています。
抜群の相性エラスチンとコラーゲン
エラスチンとコラーゲンの相乗効果は、研究でも確認されています。
コラーゲンペプチドを含んだサプリとコラーゲンペプチド+エラスチンペプチド(カツオエラスチン)を含んだサプリの2パターンを(どちらもコンドロイチンとヒアルロン酸も含まれたサプリ)
30代/日本人/肌に悩む方/20名に8週間摂取したところ体感の調査で化粧ノリ、目元、口元のかさつきに対する改善が、実際にも肌キメの改善が報告されています。
これは4週間目からコラーゲンペプチド+エラスチンペプチドサプリ。コラーゲンペプチドのサプリでも8週間後に肌への有意な改善が見られました。
(出典:食品加工技術2015 より)
人が肌の老化を防いだり、スキンケアの重点に置くものは、エラスチンではなくコラーゲンである。
「いつもコラーゲン、コラーゲン、コラーゲンって…確かにレーザー治療や注入治療や、その他のほかの治療でコラーゲンを生み出すことはできるが、これらの治療のあと鏡を見ると、確かによくはなっているが、肌に何かが足りなく思える。それがエラスチンのもたらすものである。私たちはエラスチンが大切であることは知っているし、コラーゲン自体が私たちの肌を若返らせたり弾力のあるものにしたりはしない」
とFagien医師は言う。「もちろん、コラーゲンは健康な肌と健康治療に必要不可欠な組織ではあるものの、何年もコラーゲン注入して、私たちは失ったものを何も取り戻すことができていないと学んだ。肌はよく見えるけれど、長くは続かない。」
ニューヨークの外科医であるDoris氏は、
「コラーゲンとエラスチンは共に二人三脚で肌をサポートしている。エラスチンは肌に張りとしなやかなさと弾力性をもたらし、それをコラーゲンがサポートする。もしあなたがその一方を失うか不足していると、もう一方は肌を適切に機能しサポートすることができないのである。」
と述べています※
⇒豚由来エラスチン・コラーゲン・ビタミンC・ヒアルロン酸 全てを配合したサプリ

その他、肌と関係する成分としてヒアルロン酸も良いですね。
ビタミンAはお肉に多く含まれているので、焼きトン屋さんで豚ハツと他の部位。牛スジ煮込み、モツ煮込みを食べるなどエラスチンと同時に摂取しやすいですね。
毎日は厳しいですが…
推奨摂取量
特に制限はありません。肌に塗布する場合も同様です。
代表的なエラスチンサプリの平均含有値
メーカー | A社 | B社 | C社 |
---|---|---|---|
エラスチン1日辺り | 54~108mg | 100~200mg | 140~210mg |
低分子化したものや原材料(由来)によって品質が異なる事もあるので一概に平均の「100mg辺りが良い」とは断言できません。基本的には各サプリの推奨量を守りましょう。
こういった成分サプリに関しては、飲み過ぎても全く効果が変わらないので、せめて上限値だけは守るようにすると良いです。
効果的な飲み方
夜10時~26時の間はエラスチンの働きが活発になり、高い作用が期待できますので、就寝前の摂取がおすすめです。
(出典:エラスチンナイト公式サイトより より)
副作用など
副作用はありません。
過剰に摂取することによって胃腸不良の症状などが出てくる可能性もありますが、エラスチンのみを配合したサプリは多くありませんので、配合された他の成分による可能性も考えた方が良いでしょう。

エラスチンとコラーゲンは相性が良い以前に、対となる重要な成分で、エラスチンを摂取するならコラーゲンも無いとダメなんです。もちろん食事から摂取しても良いですが、効率良く同時摂取するならばサプリメントが好都合です。(コラーゲンの方は低分子のコラーゲンペプチド/平均分子量1300 を使用しています)バストアップサプリと高相性のエラスチンナイトは垂れやハリ、弾力に効果的 より
このエラスチンナイトに配合されているエラスチンは低分子ではなく、高分子を使用しています。
低分子の方が吸収されやすいような気がしますが、高分子の方が効果が高いと研究でも明らかになっているそうです。
皮膚からエラスチンが減少するとシワの原因になります。
食生活や加齢が原因でエラスチンは減少するので、30代、40代の女性にとっては積極的に摂取したい成分
このエラスチンが皮膚や靱帯などの弾力や伸縮を生み出しています。美容成分で言えば保水性が高いですが、バストで活躍しているのは「弾力や伸縮」の方。LUNA エラスチン より
エラスチンが不足すると、バストの根本を支えるクーパー靭帯というものが伸びてしまい、結果的にハリが無くなり垂れてしまいます。
「スタイルアップ」は、プエラリア量では劣るものの、総合的なバスト成分量では上。特にエラスチン配合なので、バストアップだけでなく、バストの垂れを防止し、ハリを促す よりバストケアに特化したサプリになっています。グラマラスリム・スタイルアップ ポイントまとめ より
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※(出典:Is Elastin the Missing Link to Ageless Skin? – Wrinkles – Skin Care – DailyBeauty – The Beauty Authority – NewBeauty / translated by kyoka)
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