カテキンとは
カテキンとは特定のお茶・果物・チョコレート・ワインといったものに含まれる’フラボノイド’という有機化合物の一種です。水溶性の’ポリフェノール’と呼ばれることもあります。心臓疾患の予防や、、ダイエット、フィトケミカルの1つでもあるので、癌リスクの軽減といった様々な健康を維持するのに役立つ化合物です。
■カテキンの種類
・カテキン(C)
・エピカテキン(EC)
・エピガロカテキン(EGC)
・エピカテキンガレート(ECG)
・エピガロカテキンガレート(EGCG)
エピガロカテキンガレート(EGCG)は、カテキンの中でも最も強力で主要なものとなります。これは’茶カテキン’と呼ばれることもあり、緑茶の中に含まれているカテキンです。
このカテキンは茶葉育成段階の日照時間によって増減するので、商品としてのお茶はあえて日照時間を減らした茶葉を加工してカテキンの含有量を減らし、甘く飲みやすいお茶として販売しているものもあります。
■カテキンが含まれる食品
・緑茶
・紅茶
・チョコレート
・赤ワイン
・リンゴ
・あんず
・もも
・ラズベリー
・ブラックベリー
・ココア など
茶カテキンの効果
ここでは特に作用が強い茶カテキンに注目してみましょう。
・抗酸化作用 – カテキンは強力な抗酸化物質です。アンチエイジング(抗老化)の効果があります。
また、コレステロール値の減少(脂質異常)生活習慣病の予防にも有効とされています。
・抗癌作用 – カテキンは癌細胞の増殖を防止します。
ガン細胞の増殖を抑えアポトーシス(細胞死)を誘導する。腫瘍細胞への栄養血管となる血管新生を抑制する(※2)
・酵素の生成 – カテキンはグルタチオンS-トランスフェラーゼという酵素の生成を体内で促進させます。この酵素は、癌の原因となる化学物質や毒素と体内で防いでくれるような効果を持っています。
・糖尿病 – カテキンはインスリンの活動を促進させ糖尿病を改善します。
・虫歯– カテキンは虫歯の原因となる細菌をブロックする効果があります。

逆に「予防効果を認めなかった」という報告もあるようで、これらに関してはまだまだ研究が必要となるでしょう。
ガンに対する健康療法を試す場合は、必ず医師に相談して意見を仰ぎましょう。
茶カテキンのダイエット効果
茶カテキンは体内で使うエネルギーの消費量を増やして、体内の体脂肪を燃焼させる効果があります。2009年2月に発行された’The Journal of Nutrition(栄養学に関する雑誌)’ の中で掲載された研究によると、茶カテキンは上記の効果によって体重を減少させる効果があるということがわかりました。
注意すべきことは、茶カテキンには脂肪燃焼を促進させる効果があるものの、緑茶以外の食品に含まれるカテキン類にはそのような効果が無いということです。
緑茶が含む茶カテキン量と、効果的な摂取量
茶カテキンは、緑茶やサプリメントを服用することで摂取することができます。1999年12月に発行された’The American Journal of Clinical Nutrition(臨床栄養学に関する雑誌)’の中で掲載された研究によると、およそ270mgの緑茶カテキン(エピガロカテキンガレート)が1日の効果的な摂取量であるということが分かりました。
コップ一杯の緑茶に含まれる茶カテキン(エピガロカテキンガレート)は、およそ25mg~30mgだとされています。つまりは約2倍の濃さにした緑茶を毎日4杯ほど飲むことで、茶カテキンが持つ効果を得ることができるでしょう。人によって、効果の出る摂取量というのは異なります。まずは少ない量から摂取し始めて、効果に応じて量を増やしていくと良いでしょう。
また、一般的な乾燥した茶葉には、10~20%(重量換算)のカテキンが含まれています。(※3)
お茶としてカテキンを抽出させる場合は、ぬるま湯で1分が効率が良く、熱湯で抽出してしまうと、カフェインが過剰に溶けだして苦味が増すとあります。(※1)
但し、美味しく飲む為には茶葉の加工状態や部位によっても変わりますが、緑茶は80~100℃辺りがベストのようです。
茶カテキンの副作用
茶カテキンは一般的に安全であるとされていますが、時としていくつかの副作用も報告されています。
特にトクホでも販売されている茶カテキン飲料は、カナダで肝臓障害の報告がありますので、多量の摂取には注意が必要です。

やはり過度な飲み過ぎはより効果を期待できる訳でもありませんし、どんな商品であっても注意したいですね。
別途、私はコーヒーが飲めないので、2014年辺りから現在まで市販のお茶を毎日2リットル飲み続けていますが、驚異的な利尿作用以外に気付く変化はありません(笑)
でも健康で変化がない事が緑茶の一番の恩恵かもしれませんね。
カフェイン
緑茶というのはカフェインを含んでいます。緑茶カテキン(エピガロカテキンガレート)摂取によって、時として副作用が起きる原因はこのカフェインにあるのです。カフェインは多量に摂取すると、吐き気・嘔吐・めまい・筋肉痛といった症状が出てしまう可能性があるのです。
先述した通り、茶葉の状態や抽出方法によってバラつきがありますが、緑茶1杯のカフェイン量は10~80mgと言われています。
薬との相互性
さらに、ある薬を服用してる場合も多量に緑茶カテキン(エピガロカテキンガレート)を摂取してはいけないことがあります。例えば、茶カテキンを摂取するとワルファリンなどの抗凝固薬の効き目が薄れてしまう可能性があります。茶カテキンを多量に摂取する場合は、かかりつけの医師に相談することが重要です。
また茶カテキンにはミネラルの吸収を阻害(吸着して排出してしまう)する作用があります。
サプリメントで茶カテキンを摂取しようと考えている人は、サプリメントには茶カテキン以外にもヨヒンベ/樹皮エキス/テオブロミンといった他の成分も含まれていることがあるので、そうした成分もしっかり確認しておきましょう。持病によっては摂取してはならない成分もあるためです。
※1(参考/出典:書籍:サプリメント健康事典/日本サプリメント協会/監修:NPO日本抗加齢協会 より)
※2(参考/出典:書籍:サプリメント事典/蒲原聖可 著 より)
※3(参考/出典:書籍:サプリメント事典/日経ヘルス より)
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